みんなみすべくきたすべく

ぴったりの名まえを だれが つけたのだろう

くさたちばなj
 思い出します。子育て真っ最中の頃、大人が読む本を、まったく読まない10年余があったこと。
 読むのは、子どもと楽しむ絵本や児童文学、せいぜい、ヤングアダルト向けの小説。

 それを補うかのように、ここ10年間は、大人が読む小説などを、よく読んでいました。
 が、しかし、ここで書いた「ゴッホの手紙 上 ベルナール宛」(エミル・ベルナール編 硲伊之助訳 岩波文庫)
「ゴッホの手紙 中・下 テオドル宛」(J.v.ゴッホ・ボンゲル編 硲伊之助訳 岩波文庫)以来➡➡ 娯楽としての読書はまったくりできていません。
  時間がなく、多忙を言い訳にするよりも、余裕がないという言葉が当てはまります。

 そんななか、ぱらぱらと、どこからでも読める(見られる)「まど・みちお詩集」(谷川俊太郎編 岩波文庫)を、手に取りましたら、
こんな詩が、ありました。豆好きの孫が居るから、目に留まったのかもしれません。
「まめ」
≪豆に「まめ」という
ぴったりの名まえを
だれが つけたのだろう

さっぱりしている
ひきしまっている
りっぱというよりほかはない
つけたのは 人間でないのでは?
と おもわれてくるほどだ
・・・・(後略)・・・・・・・・・・・・・・≫
(続く)

☆写真は、白沙村荘➡➡でみたハナタチバナ・・・やっと、名前がわかった。

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おなかのなかの声

しもつけj
 昨日、無事、女の子が誕生。
 つわりで落ち着かなかった秋➡➡を過ごし、年始早々から入院し続けた娘が、臨月になって、自然分娩できました。ふぅー。

 2歳の孫は、妹ができる前の晩、遅くまで眠らず、うろうろ。
 その日の朝は、ばあばと同じように早く起き、いつもより、ばあばから離れなかった孫。
 保育園に行く前に、母親のおなかに手をやっていたのは、おなかの中の妹の声を聞いていたのかもしれません。
 「もうすぐ会えるね」
 
☆写真上は、誕生前日早朝の下野(しもつけ)の花。
 写真下は、妹誕生前夜、ぞうさんのぬいぐるみを背負う2歳の孫。

ぞうさんおんぶ40

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旬のもの

ワイルドベリー12jj
先日まで、筍を茹でる日が続いていたかと思うと、今は、アスパラガスや各種お豆の美味しい季節。

今年は、筍の先の柔らかいところは、ほとんど食べることがありませんでした。はい、柔らかいところは、孫のお口に。

今、美味しいアスパラガスも、先端の柔らかい部分は、当然のように孫のお口に。

お豆の好きな孫は、そら豆もその皮ごと平気で、ほくほく食べるし、スナップエンドウも、中の豆部分から食べています。豆ごはんに至っては、御飯より豆中心。五目豆もさっさと、大豆から。ついには、三度豆もさやから豆(ちいさい!)を出してから食べる始末。
この孫がおなかにいるとき、その母親は黒豆の枝豆を食べて、つわりを乗り切った経緯があるので、その影響かなぁ…
ワイルドベリー12j
さてさて、ベランダのラズベリーも色づき、今年から加わったワイルドベリー(小さい苺)も、毎日、色づいているのを、収穫するのは、孫の仕事。

 旬の食べ物を口にする孫ですが、同じく赤くて小さいさくらんぼには、まだ出会えていません。高価で そのうえ種がある。

ラズベリー12j

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かいじゅうたちのいるところ

かいじゅう48
 センダックの「かいじゅうたちのいるところ」(神宮輝夫訳 冨山房)については、いろんなところで話し、ここでも何度か書きました。➡➡
 子どもたちの心の深いところにはいり、子どもたちの心をつかむことのできる楽しい1冊であること。
 ただ、ぴったりくる年齢には個人差があり、怖がるが時期もあること。などなど。

 それで、この「かいじゅうたちのいるところ」人形を納戸(といっても、マンションの収納部)にしまっていますが、絵本も少しあるその空間へ、ある日、ちょこちょこ入ってきた孫は、それを見て、ぎゃー!と泣きました。しっかり歩けるようになった頃のこと。
 その後は、抱っこでしか、そこに入ってきませんでした。が、抱かれていても、気になって、ちらちら見ながらも、まだまだ怖い様子。
 それが、仕事で使うように出していた「かいじゅうたちのいるところ」に気付き、「怖くない?}「怖くない?」と聞きながら、「読んで」と差し出しました。それは、2歳になる少し前のこと。

 全文、聞けるかな?と思いつつも、
≪あるばん マックスが おおかみの ぬいぐるみを きると≫≪ おおあばれ≫と、読みだすと、身を乗り出して聞いています。
ついには、全文、そのまま聞き、「もう一回!」とせがみました。
 
 その後、孫にとって、この本は「怖い本」というタイトルに落ち着いたようで、読まない日はありません。ちなみに、「スモールさんはおとうさん」(ロイス・レンスキー わたなべしげお訳 福音館 童話館)➡➡は、そのタイトルどおり「スモールさんはおとうさん 読んで」と持ってくるので、「かいじゅうたちのいるところ」というタイトルを知らないわけではなさそうなのですが・・・・

 文字のない「かいじゅうおどり」の3シーンで、踊り出すとまで行きませんが、食い入るように見つめるのは、「月」の光。ページごとに変わっていくお月さまの形が気になる様子。

 「いるいるおばけがすんでいる」(ウエザヒル出版社)というタイトルだった時代から、この絵本を楽しんできたばあばであり、うちの子どもたちですが、こんなに幼くても惹きつけるものが、この絵本にあることは、孫に教えてもらったたくさんのことの一つです。

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どろんこハリーの秘密

ハリーj
 どろんこハリーの絵本を紹介した年明け早々➡➡には、孫も、まだ興味を示さなかった「どろんこハリー」(ジーン・ジオン文 マーガレット・ブロイ・グレアム絵 わたなべしげお訳 福音館)ですが、今や、お話を聞いて、しかも、いちいち、蝶々だとか、小鳥だとか、子猫だとかを、指さして楽しんでいます。

 孫と この絵本を楽しんでいると、白黒で、はっきりくっきり描かれたこの絵本が、とても分かりやすい絵だと再認識できます。そして、わかりやすい展開。多分、黒いぶちのある黒い犬と、白いぶちのある黒い犬の差なんて、2歳の孫には、理解できていないと思います。ただ、ただ、わんわんが、・・・お風呂から逃げ出して、楽しそうに遊びまわって、最後はお風呂に入って・・・という、流れを楽しんでいるのだと思います。
 それで、細かい絵にも注意が向いて、面白いところのいっぱいある絵本だなぁ・・・と。

 そして、まだ、孫が気付いていない、ハリーの秘密。ハリーの身体がどんなに汚れようと、どんなにお風呂で綺麗になろうと、このわんわん、右耳が折れているの、知ってました??・・・それは、ハリーのシリーズのハリーすべてに当てはまります。
 支持されてきた絵本には、このちょっとした秘密が、隠れていることが多い…見つけてもらえたら、嬉しいなぁと思う、作者の遊び心だと思います。

*「どろんこハリー」「うみべのハリー」「ハリーのセーター」(ジーン・ジオン文 マーガレット・ブロイ・グレアム絵 わたなべしげお訳 福音館)
*「ハリーのだいかつやく/ハリーのうたうおとなりさん」(もりひさし訳 ペンギン社/こみやゆう訳 大日本図書)

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これがスモールさんのおはなしです

スモールさんjjj
(承前)
 「スモールさんはおとうさん」(ロイス・レンスキー わたなべしげお訳 福音館 童話館)
 白黒とあと一色で出来ていたスモールさんシリーズは、今では、カラー版で出ているのもあります。「スモールさんはおとうさん」(童話館)「カウボーイのスモールさん」「ちいさいじどうしゃ」「スモールさんののうじょう」「ちいさいひこうき」「ちいさいヨット」「おまわりさんのスモールさん」(以上 福音館)ですが、カラフルとはいえ、以前の白黒、あと一色のスモールさんのシリーズでも、十分にその世界を楽しめたと思います。
 上の写真は、「スモールさんはおとうさん」のカラー版と以前の版を並べてみました。カラーも白黒と一色の方も、どちらもその楽しい雰囲気は伝わってきますが、個人的には、色の特定をしてしまうカラーより、以前の素朴な色合いの方が好みです。

 おとうさんのスモールさんは、この2枚の絵でもわかるように、家事を率先してやっていて、おかあさんを時々一休みさせるところがあるのが、母親の私は、気に入っていました。もちろん、お父さんも一休みするところはあります。
 それに、下に写る≪水もれをなおしているスモールさん≫のページは、我が家の子どもたちが好きだったページです。腰に手を当て、少々上から目線で、そばにいるお母さんが似ていたからでしょうか。それとも、腹ばいになってみているスモールさんの3人の子どもたちが、うちの3人の子どもたちと重なったからでしょうか。

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いぬのティンカー

スモールさんjj
かつて35年以上前、我が家のスモールさんの絵本と言えば「ちいさいきかんしゃ」「ちいさいしょうぼうじどうしゃ」(ロイス・レンスキー わたなべしげお訳 福音館)の2冊が、長男の大のお気に入りでした。
 スモールさんご自慢の機関車の部位の説明のページと、消防自動車の部位の説明のページは、特に好きで、一人でページを開いてよく見ていました。
 今、孫(もうすぐ2歳!)が、食い入るように見るのは、消防自動車に、座ったまま乗っている犬のティンカーです。
火事で出動するときは、走ってきます。が、スモールさんが、消防活動で忙しい時は、画面に出てこないので、孫はいちいち聞いてきます。「わんわんは?」
 これは、先日書いた同じレンスキーの「はるがきた」➡➡ の時と同様です。が、ここで、孫の成長わかりますか?今は、わんわんを単に指さすよりも、わんわんが、いないことを気にして、所在を質問しています。

 閑話休題。
 そうなのです。スモールさんを描いたレンスキーは、犬好きに違いないのです。
 「ちいさいきかんしゃ」には、犬の登場は一度しかありませんが、「ちいさいじどうしゃ」にも、「スモールさんののうじょう」にも「スモールさんはおとうさん」にも「おまわりさんのスモールさん」にも、登場しています。「ちいさいヨット」に至っては、犬のティンカーも一緒に航海するのです。
 ということで、わんわんの登場しない、しかもカウボーイやパイロットという仕事が、まだまだ、想像しにくい「カウボーイのスモールさん」「ちいさいひこうき」は、2歳前の彼女には「もう一回おんで(読んで)」にはなりません。(続く)
 *スモールさんのシリーズ(ロイス・レンスキー わたなべしげお訳 福音館 童話館)

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老骨に鞭打つ二人

      水上スキーj
 早産の危険があって長期入院していた娘が、退院したら、今度は、全然、産気づかないのも不思議な感じがしますが、ともかく、まだ、孫育てに奮闘しているのは、ばあば一人ではありません。

 驚きの高い声で、じいじは、孫に話しかけています。それは、マザリーズという、乳幼児に話しかけるとき、声が高くなり、ゆっくりと抑揚をつけることですが、男女問わずできることの証明みたいで面白い。

 じいじと孫が公園や近くの海辺や運河に出かけると、帰ってきて先に眠ってしまうのは、じいじです。

 孫より長い時間 積み木をしているのは、じいじです。

 かつて、我が子の子育ての頃は、じいじの仕事も忙しく、今でいう ワンオペ育児の実態をやっと実感している彼は、食後の食器洗いをし、いつもより、流し周辺が綺麗になっているのは、ありがたいことです。

 乾いた布おむつを、ばあばより、丁寧にたたんでいるのはじいじです。

 ・・・・老骨に鞭打つ二人です。

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躑躅より皐月

さつきj
 2016年の娘の出産頃の、拙欄を見ると、産後4週間くらいまで、書き、その後産休だと、ブログを休んでいます。今回は、すでに土曜日曜祝日は休んでいるし、どっちみち、そんなに厳密に読んでくださっている人が居るとは限らないし・・・一体どのくらいまで書き続けられるか・・・

 三人の子育てのときは、お風呂の時、裸で走り回り、食事の用意は、圧力鍋のお世話になりながら、時短で、作りつつ、手抜きの食事も多く、テキトーな毎日でした。が、孫育ては、自分の子ではなく、預かっているという気持ちが、かなりの負担になっています。

 とはいえ、客観的に子育てを楽しめているのも事実。絵本を、何度も何度も読んだ記憶も甦り、本当に、楽しい絵本と孫との関りです。
 
 ・・・と、まえがきを書いて、娘の第二子出産のことをUPするはずでした。が、抜糸し、点滴を取り、予定日4週前の期日通り退院させられたものの、未だ出産に至りません。
 予定日通りということもあるんだと、小耳にはさみ、ありゃー。
 
 この日々は、まだ、続きます。

☆写真は、五月生まれには、やっぱりつつじより さつきです。・・・と、書いたけど、6月生まれってこともあり得る・・・・

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名作の帰還

白沙村荘14

(承前)
 千葉のDIC川村記念美術館が手放した橋本関雪の「琵琶行・木蘭・秋桜老猿」の3作品は、橋本関雪記念館美術館で、見ることが出来ました。「名作の帰還 〜琵琶行・木蘭・秋桜老猿」展(~2018年5月13日)
 今まで、別の美術館にあった作品が、関雪の邸宅に戻ってきたのですから、それは、文字通り「帰還」。
 
 琵琶行も、木蘭(ムーラン)も大きな6曲一双の屏風です。題材は、どちらも、中国のもの。片や白居易の詩「琵琶行」であり、片や男装をして従軍し帰還した木蘭(ムーラン)の話)。(娘は、ディズニーのアニメで知っていました。マイネームイズ ムーランと。)(*写真右の案内紙上部。**写真下の記念館前、テッセンの向こうのポスター)

 「琵琶行」は、未完の屏風も並べられ、その違いを楽しむことが出来ました。また、「琵琶行」の全文もプリント配布されていて、浅学のカ・リ・リ・ロには、ありがたいことでした。
 左遷されている白居易が、船着き場で耳にした琵琶の音。それは、かつて花街で名をはせた女の調べ。が、今は彼女も寂しい身の上で、その話を、自らの不遇の身の重ね、身を乗り出して聞く白居易が描かれています。(解説参考)*写真の図録左下、白い着衣が白居易。
 が、この屏風の魅力は、右隻にその歌とは関係のない一人の老人が描かれ、左隻にしっかり描かれた物語絵とのバランスを取っていることだと思います。老人の象徴するものが、「琵琶行」の歌を深めていると思うのです。*写真の図録中央上

 が、今回、初めて知った関雪の出自は、個人的に興味をひくものでした。
 関雪の生まれは、神戸の湊川付近の今の楠木町辺り。へぇー!カ・リ・リ・ロも小さい頃、湊川公園近くの中華料理店に祖母とよく行ったなぁ・・・
 関雪の父親は漢文の著書のある儒学者で、明石の海からとった海関。だからその子も、一字もらった、関雪。
 京都の人だと思い込んでいましたが、神戸出身ね。
 海と山の神戸。港町神戸は、異国に門を広げ、異国文化を取り入れるのは日常。
 神戸の空気が、橋本関雪の身体に流れていると知った以上、もっと その絵を見たいものだと思いました。

 また今回見られたもう1枚は、「秋桜老猿」という猿の絵(*写真右の案内紙下部)でしたが、十二支の絵も描いているようなので、ぜひ、見たいと思いました。関雪自身、たくさんの動物を飼い、中でも絵にのこるグレーハウンドやボルゾイなどの洋犬は30頭も飼っていたらしいのです。

白沙村荘jjj

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