FC2ブログ
 

みんなみすべくきたすべく

おーい、応為

三曲j
 「ボストン美術館 浮世絵名品展 北斎」(~2014年6月22日 神戸市立博物館)に行きました。土曜だけ、7時までやっているので、6時頃着きました。丁寧に見るには時間が足りませんが、ある程度の枚数は、どこかで鑑賞済みだったので、空いている時間を狙って行きました。
確かに昼間より見やすい状態でしたが、やはりあと30分という館内放送が聴こえると、落ち着きません。

 肉筆画は少なかったものの、種々の北斎の浮世絵は、見ていて楽しいものです。

 が、私は、展示最後にある北斎の娘、葛飾応為の「三曲合奏図」を見ることに主眼をおいていましたので―だって、この肉筆画は一枚もので、ボストン美術館のものだから―その一枚は入念に鑑賞しました。今年は 応為肉筆画 三枚!

 2006年神戸であった「ボストン美術館 肉筆浮世絵展 江戸の誘惑」で見たときも、その美しい指に感動しましたが、今回も、楽器を奏でる3人の女性が、互いの音に耳をすませている空気も感じられ、ああ、この絵は好きだなぁ。

 左右二人のお召しが普段着らしいので、それが、本番演奏でないことがわかります。
 お稽古中、それも、ほとんど、楽曲完成だと思います。というのは、右の女性の三味線が、興に乗って、掲げられていたり、背中を向けた女性の指が跳ね上がっているところからも、あるいは左手指の下、弦が大きく下がっているところからもわかります。そして、一番歳の若い女性(左)は、姐さん達の音に耳を傾け、自分の手は集中しているのがわかります。そして、背中を向けた姐さんの動き自体が、音楽に合わせて、しなやかに見えます。ただ、座っているだけなのに。

 江戸の風俗について知らないことばかりですが、もしかしたら、この女性三人は、年齢に差があるだけでなく、生業も違うのでしょう。それぞれのお召しと、その着方、それに髪型、髪飾り。
 が、3人は、この演奏を、楽しんでいます。
 女性の生き方にいろんな制約のあった時代に、彼女たちは、このひとときを楽しんでいます。
 美しく楽しい絵でした。それに、袖口から見える襦袢の端のギザギザギザギザ、ほら、父親の北斎も、こんな描き方でした。ふっふっふ (続く)

☆写真は、「ボストン美術館 肉筆浮世絵展 江戸の誘惑」(2006年)の図録 葛飾応為の上に「やまとなでしこ 浮世絵美人画帖」展の絵葉書(印刷悪っ!)三代目歌川豊国「当盛三曲揃」

PageTop