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子どもの本でちょっとお散歩(川 その1)

7クリブデンから見下ろすj
 本と散歩。頭の中の世界と身体を動かす世界。まったく異なる世界のように見えたことが、最近、つながってきました。

 子どもの頃から、本が好きでした。以前の坂の上の家は、屋根裏に書庫があったのが気に入り、たくさんの本と共に移り住みました。散歩をする暇があれば、本を読んでいる方がいいと考えていました。それが、老眼鏡を必要とし、屋根裏に上がっていくのが億劫になった頃から、近くにいい散歩コースがある土地に住みたいと思うようになりました。日本の都市近郊には、イギリスの草地のような広々とした散歩道はなく、せいぜい川べりの散歩が楽しめたら充分です。それで、いわゆる護岸整備された町の川とはいえ、川べりの散歩ができる土地に住むようになりました。どっちに流れているかわからないほど、平坦なテムズ上流とは、趣を異にしていますが、近くの川にも楽しみは満載です。

 川に葦が茂ると、その茂みにかもの親子を見つけることができます。海まで行くと、他にもいろんな鳥を見ることができます。ジョギングしている人もいます。犬と散歩をしている人、おしゃべりしながら歩くおばちゃんたち、ウェアをきめて形からウォーキングしている人などなど、風を感じながら、それぞれが川に集います。
山に心惹かれる人もいるでしょう。そこには、谷川が・・・
海に心惹かれる人もいるでしょう。そこには、河口が・・・
滝あり、せせらぎあり、急流あり、時には濁流となって、川は流れています。あるいは、忌わしくも、時に溢れ出し、また、逆流し、周りを飲み込む(合掌)。

 次は、 「ボートの三人男」 *の中の一節です。子どもの本ではありませんが、川の本と言えば、この「ボートの三人男」を忘れるわけには行きません
「・・・・・ジョージが、『河へゆこうじゃないか』という案を出した。彼が言うには、河へゆけば、新鮮な水と運動と静寂が得られる。環境の変化はぼくたちの精神(ハリスの精神も含む)を楽しませ、勤労は食欲を増進し、快い眠りを与えるであろう、とのことであった。・・・・」
 そうです。河へ行けば、精神を楽しませてくれるのです。
何度読んでもおかしい本というのがあるのだと教えてくれる一冊です。
この本は、いくら文庫本で軽いからと言って、電車で読んだら、だめです。ただ、電車で 声を出して笑うのが平気な人や、電車の中でのニヤニヤ笑いが、周りの人の視線を集めても平気な人には、お薦めです。

 さて、子どもの本と「川」・・・思いつくのは、あのお話だけ?・・・いえ、いえ、結構あるのです。
*「ボートの三人男」ジェローム・K. ジェローム(丸谷 才一訳)中公文庫
☆写真は、英国クリブデンの丘からテムズを望む

「子どもの本でちょっとお散歩(川)」は、週に一回ずつUPしようと思います。

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