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けしつぶクッキー

ピーターシャムj
(承前)
「島多代の本棚から 絵本は子どもたちへの伝言」展で、娘が、一番喜んだのは、彼女が幼い時に手にとって楽しんだ「けしつぶクッキー」 の モウドとミスカ・ピーターシャムの絵でした。「このおばさん、覚えてるわぁ」と、とても懐かしそうでした。

  この本が彼女のお気に入りだったのは、よくわかります。
 というのは、ちっとも言うことをきかないアンドルーシクという男の子が出ているからです。
≪・・・アンドルーシクは、ふかふかのはねぶとんの上で、ぴょんぴょん とびはねるのが 大すきでした。(・・・・おばさんが かまどからとりだし、さまそうと思うクッキーの見張りを頼むと)・・・・「はあい、よく わかりました!クッキーをみはっています。」とアンドルーシクは こたえました。「こねこや いぬには、ぜったい さわらせないよ。」けれども、そういいながら、アンドルーシクは、ふかふかの はねぶとんの上で ぴょんぴょん とびはねるだけでした。・・・・けしつぶを ちりばめた けしつぶクッキーの みはりなんか ぜんぜん していませんでした。≫
 おお、この「はあい、よく わかりました!」の声、娘の声そのままで聞こえます。
 
 彼女が幼い頃、この画家の作品は、この「けしつぶクッキー」しか、我が家にありませんでしたから、写真に写る「あかいくるまのついたはこ」「サーカスのあかちゃんぞう」の絵本を彼女は知りません。
 「あかいくるまのついたはこ」は、とても幼い子どもと分かち合ってほしい一冊だし、「サーカスのあかちゃんぞう」は、象と暮らす人は必見の絵本です。もちろん象と暮らしていない子どもたちにも楽しんでほしい一冊です。そして、どちらも、おかあさんが出てきますから、甘えん坊だった、うちの末っ子が当時出会っていたら、やっぱり、好きになっていたような気がします。

*「けしつぶクッキー」(マージェリー・クラーク作 モードとミスカ・ピーターシャム絵 渡辺茂男訳 ペンギン社)
*「あかいくるまのついたはこ」(モウドとミスカ・ピーターシャムのえほん わたなべしげお訳 童話館)
*「サーカスのあかちゃんぞう」(モード&ミスカ・ピーターシャム作 こみやゆう訳 長崎出版)

☆写真、上が「けしつぶクッキー」右が「あかいくるまのついたはこ」左が「サーカスのあかちゃんぞう」

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