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みんなみすべくきたすべく

一枚の絵

                         やぶこうじj
(承前)
 他にほとんど人の居ない館内、葛飾応為「吉原格子先之図」の前、格子の向こうを眺めているもう一人の客みたいな立ち位置で、鑑賞していたら、もう一人、同じように見とれる若い女性。ギャラリー・グラスを持って熱心に見ています。私が離れると、位置を変え、まだ見ていました。

 二階のギャラリーで広重や応為の他の刷りものを見て、降りて行くと、階下の応為「吉原格子先之図」を、彼女は、まだ、眺めているではありませんか。30分は、その絵を鑑賞?研究?吟味?していたわけです。私も、もう一度、眺めてから退出しましたが、彼女は、まだそこにいました。

 若い研究者だったのでしょうか?それとも画家の卵?
 一枚の絵の持つ力を感じます。
 ロンドン ナショナルギャラリーのスルバランの小さな静物画もそうだったなぁと、思い出しながら、浮世絵 太田記念美術館を後にしました。

☆写真は、やぶこうじ。京都妙心寺大法院庭。

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