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みんなみすべくきたすべく

作曲

ベートヴェンの小径j
 実は、「リンバロストの乙女 上下巻」(ジーン・ポーター 村岡花子訳 角川文庫)は「そばかすの少年」の後に紹介しようと思っていたのですが、音楽を小馬鹿にした出来事があったので、以下の箇所の紹介だけでも、先に。

 リンバロストの森に住むエルノアは、哀しい過去に縛られた母親からの愛情を受けずに育ちます。が、周囲の大人の支えられ、学業だけでなく、バイオリンにも才能を見せます。ただ、バイオリンも母親には過去に繋がる思い出となる為、秘かに習得したものでした。

「・・・エルノアは良心的な学生なので、ほとんど教室で首席をとおし、どの方面でもすぐれた成績を示した。バイオリンの関心は年とともに強くなっていった。・・・・(中略)非常に巧みになったので、どんな作曲家の作品を弾いても聞く者の耳を楽しませたが、エルノアが自分で作ったものをかなでるときには言いつくせぬ喜びがこもっていた。なぜなら、その時には風が吹き、水はさらさら音をたて、リンバロストの森は日光や、影や、黒い嵐や、白夜の歌を歌うからであった。」

 ここには、音楽を奏でる喜び、作曲で表現できる喜びが、短い表現ながら描かれていると思います。

*「リンバロストの乙女 上下巻」(ジーン・ポーター 村岡花子訳 角川文庫)
*「そばかすの少年」(ポーター 鹿田昌美訳 光文社文庫 /村岡花子訳 角川文庫)

☆写真は、ウィーン郊外 ベートヴェンの小径への案内。

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