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みんなみすべくきたすべく

しんせつな地主さん

             牧草地j
(承前) 
 残り少ない英国滞在の娘と「小さな仕立屋さん」の話をスカイプでしていたら、「ムギと王さま」の他の話にもなりました。「『西ノ森』もよかったけど、お母さんは『ガラスのクジャク』が好きやったよね?でも、なんといっても、『しんせつな地主さん』。あれが、一番、よかったわぁ。」
・・・・「はい、その通り」・・・
 昔も書いたことがありますが、この話を3人の子に読む時は、雑音に邪魔されたくなかったので、留守番電話にして読みました。(今なら、携帯の電源を切るのですね。)
 しみじみと、深々と沁み入るように、お話が心に届く。幸せなのに涙が出る。・・・難しい表現を使わなくても、込み入った人物設定をしなくても、まして、奇をてらった大事件がなくても、伝わる大事なこと。
 人の親切・・・それは、心の通い合い。いい話に出会えた喜びで、話が終わっても、誰もしばらく口をきかなかったのを覚えています。

 子どもたちと、こんな時間を持てて、なんと有難いことよと、当時思っていましたが、今、こうやって、遠く離れた英国と日本で、その小さな話について、語り合えるのも、有難いこと。
 ファージョンと訳者の石井桃子氏に感謝します。

*「ムギと王さま」(エリナー・ファージョン文 エドワード・アーディゾーニ挿絵 石井桃子訳 岩波)
☆写真は、地主のチャ―ドンが、6月のバラのような笑顔のジェイン・フラワーを得るために買った牛の花子ではなく、英国ヘミングフォード村の牧草地で元気に草を食べる牛。

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