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みんなみすべくきたすべく

自然で生活感に富んだ言葉

44ミュージアム前j
(日本経済新聞2012年4月13日夕刊「こころの玉手箱」5 福音館書店相談役 松居直)
 「石井さんは自宅に設けた私設図書館『かつら文庫』*でよく子供に絵本の読み語りをしていた。英語の本を即興で訳して読むこともあったが、その日本語は母が子に語りかけるように、自然で生活感に富んだ言葉だった。子供の本はそうした言葉で書かなければならないのだ。」と、松居直は、石井桃子(1907~2008)から教わった大切なこととして記しています。

 石井桃子さんの訳した自然な日本語は、遠い国々や見知らぬ世界に、読者をすっと連れて行ってくれます。プーやヒキガエルやピーターやけぃてぃやしんせつな地主さん・・・他、たくさんのあの人たちに出会ったのも石井桃子訳だったのです。
 石井桃子、佐藤忠良、両氏とも、100歳前後というご高齢で亡くなられました。何事も一つずつ丁寧に、そして最後まで穏やかに、お二人は世に在られたのだと思います。

*「こどもの図書館」(石井桃子 岩波新書)
☆写真は、英国ヘンリー・オン・テムズにあるRiver and Rowing Museumの前。
館内に「たのしい川べ」のアトラクションがあります。看板にヒキガエル描いています。

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