FC2ブログ
 

みんなみすべくきたすべく

スイスの教科書

755教科書j
(承前)
 昨日の石井桃子「お子さまむけ」の文末は、こうです。
≪(スイス図書展を見て)・・・小さい時から、こういう色や形を見せられている子と、いない子と、ちがってくるのは当然だな、と思うと同時に、日本じゅうのお母さんにこういう展覧会を見るチャンスがあったらなぁ、しみじみ考えないわけにはいかなかった。≫

 50年前のスイス図書展がどんなものだったのわかりませんが、スイスの子どもたちが使っていた教科書は手元にあります。「こねこのぴっち」の画家、ハンス・フィッシャーが挿絵を描いたものを4冊です。

 優しい色調で描かれています。なかには、詩や、お話などが入っているようです。お話には、「赤ずきん」や「ヘンデルとグレーテル」、「ブレーメンのおんがくたい」など、日本人にもなじみ深いものもたくさん入っていて、ドイツ語を読めずとも、眺めていると優しい気もちになれます。多分、詩だと思われる作品にも、鳥や花のカットがついていて、こちらは、読めないのが残念。
 また、教科書なので、後ろに、使った子のサインを書きいれる紙が張り付けているのもあります。綺麗な状態なので次の年度の子どもに渡していくのでしょう。大切に使わないと次に回せないから、子どもたちは丁寧に扱い、それで、いい状態で、日本の私の手元にきているのだと思われます。
 
教科書には、素敵な名前(題名)がついています。
(二年生用三冊)
「こけこっこー 三時だよ」(写真中央下赤い表紙)
「かっこう かっこうと 森でよぶ」(写真左上)
「風だよ 風だよ 天からの子どもさ」(写真右上)
(三年生用4冊中1冊:まだ見たことがありませんが、他三冊はアイロス・カリジェ!の挿絵らしい。)
「水は流れる ここから あそこへ」(写真左下)

これらの題名訳は「ハンス・フィッシャー―世界でもっとも美しい教科書」(真壁伍郎著 編集工房くま)に寄りました。(写真右下:青い表紙)
(続く)

PageTop