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ポール・クレー センター

ポール・クレーギャラリーj
 ベルンに泊った理由には、ロンドンから一緒にスイス入りした娘が、ポール・クレー美術館に行きたいと言ったこともありました。もちろん、私自身も、もう一度行きたいという希望がありました。ただ、問題は、前回の訪問の時、余りに多すぎたクレーの作品に、夫は、途中で飽きてしまっていたこと。

 が、なんということか!行ってみると、
 前回の二会場に分けて、所狭しとあったクレーの作品が、たった一会場。え?
 しかも、「クレーと風刺画展」。え?つまり、夫が、満腹になるほど、クレーの作品がなかったのです。うぇーん!!!クレーファンとしては、納得行きません。あんなにたくさんあったのに!!!!

 初めて見る娘は満足の様子でしたが、納得のいかない私は、その場に居た学芸員に必死で聞きました。すると、私が前回訪れたのは、美術館開館の年(2005年6月にオープン、私が行ったのは、同じ年の8月)だったようで、花々しく、展示してあったようなのです。そうだったのか・・・

 一連の天使ものはどこ?ああ、ない!(当時、この一連の天使ものや素描の多さに、夫は圧倒されていました。)
 大きな展示室の一つを閉めてるって、財政難なだろうか・・・2005年だから、まだ改装中貸し出しというわけでもないし・・・あの天使たちに会えると思っていただけにほんとに残念。

 とはいえ、開催されていた「クレーと風刺画展」は、フランスのオノレ・ドーミエHonoré Daumier(1808-1879)やベルギーのジェイムズ・アンソールJames Ensor(1860-1949) 等の風刺画や戯画の影響をポール・クレーPaul Klee(1879-1940)が受けているという企画展でした。ドーミエの絵や風刺画の世界は、今までも楽しんできたので、思わぬ出会いでした。クレーと風刺画なんて知りませんでしたから。

 なかでも、一番楽しかったのは、彼の数学のノートが、所狭しと描かれた落書きで展示されていたことでした。「授業、聴いてないやん!」というくらい毎回の落書き。多くは人物の顔ですが、達者なデッサン集のようでした。当然、どのページにもあるのですし、貴重な資料ですけれど、アイパッドiPadに写真化(データ化)されることによって、鑑賞者の指で繰って、どのページも眺めることができました。ガラガラに空いている会場なので、ゆっくりiPadで楽しみました。

 この美術館は、明るくて伸び伸びした感じがあって、ポール・クレーの明るい部分に近いような気がして大好きです。大変な生涯をすごしたポール・クレーですが、やっぱりこの人は、芯が明るいのではないか。その明るさが伝わる数々の作品に、いつも、励まされるのです。とはいえ、やっぱり、クレーの展示作品が少なすぎる!4000点も持っているんだから、常設展があってもよさそうなのに・・・・

 先日書いたクライドルフ展のベルン美術館もこのポール・クレー美術館も、いったいぜんたい、どうしたん?ベルンの街の至る所で工事があったこととも、遠くで関係しているの???ふーむ。

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