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水のかたち

      バーンズリーハウス噴水j

  読みたい本が山ほどあって、日本の現代小説になかなか手が届かない身としては、ノーベル文学賞候補の作品も本屋さん大賞作品も、「まだ」100人以上待って予約を入れています。そんななか、芥川賞作家 宮本輝著「水のかたち(上下)」(集英社)も、図書館で予約してから、100人以上待って、やっと読んだ本です。

 この「水のかたち」は、実際に、お友達のお父さまの行いが物語の核になり、しかも、資料を提供し取材に協力なさったのが、そのお友達ということをお聞きしていた本です。
 初「宮本輝」でした。主人公の女性の心情に、心底、感情移入できたわけではありませんでしたが、骨董が中心にあり、よく知る土地や京都祇園周辺、しかもお友達も文中に登場!それにまた、主な登場人物も同世代ということで、個人的には、読みやすいものでした。人の縁を振りかえり、噛みしめる一冊だと思います。

 ただ、人の縁を物語るので、仕方ないものの、登場人物が多く、時折、えっとこれは誰?等と思ったことがありました。登場人物の比重が、性格描写を読みとれていない私にはわかりにくい。
 が、もし、女性雑誌連載でなければ、どうだったでしょう?
 件のお友達のお父様の実話や資料から広げていくだけで、充分にフィクション一冊書けるのではないかと思うのは、素人考えでしょうか。そして、もっと違った「かたち」の筆で、事実が紹介されていたらどうだったろう?とも思ってみるのです。
 
 お友達と出会うことがなかったら、手に取ることもなかった本かもしれません。そして、そのお友達を紹介してくれたお友達が居なければ・・・・。そのまた、その・・・。

☆写真は、英国コッツウォルズ バーンズリーハウス 羊が抱き合う噴水。

**NEWS2013年8月12日夜10時に、NHK総合テレビで、お友達のお父様の残した資料をもとに作成されたドキュメンタリー「知られざる脱出劇~北朝鮮・引き揚げの真実~」50分番組が放映される模様。

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