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みんなみすべくきたすべく

浮舟とオフィーリア

                           公園あずまや蓮jj
 (「宿木」から続き)
(承前)
 さて、源氏物語四十九帖「宿木」での、薫の君と、忘れられない人(大君)の異母妹(浮舟)の出会いが、宇治十帖の後半の中心となり、またもや、忘れられない人の妹(中の君)の子どもの父親(匂宮)も、出てきます。そして、話はより一層、混沌として・・・

 生真面目で優柔不断な薫の君と、浮舟の入水?の流れは、シェイクスピアのハムレットとオフィーリアを思い出します。が、日本と英国の死生観の違いなのか、オフィーリアの入水の絵はミレイなどに描かれましたが、浮舟のはどうなのでしょう?もっとも、未遂に終わるわけだし、実際に入水があったかどうか不明な点を残しているので、絵にする必要もないけれど。
 それとも、十二単じゃ、重すぎて、未遂に終わらない?それとも、どっちに流れているかわからないようなテムズ上流とは違って、宇治川は水量の多い急流なので、初めから入水は無理だった?

 宇治川は「憂し(うし)」川につながるし、浮舟と出会う前に彼女のことを川に流してしまう「人形(ひとがた)」と言ったのも不吉だと、薫の君は思い悩みます。そして、源氏物語五十二帖「蜻蛉」でも宿木を歌います。
≪われもまたうきふるさとをあれはてばたれ宿木の陰をしのばん≫
(私がこのつらい思い出のある故郷を離れてしまったら、一体誰がここの宿を思い出すだろうか。)

とはいうもの、
蓮の花の盛りに、中宮主催の集まりで、薫の君は、女一の宮と出会うのでありました。はぁ・・・

☆写真は、近くの公園。

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