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みんなみすべくきたすべく

アンジェロとロザリーヌ

クリブデン像j
(「フランチェスコとフランチェスカ」から続き)
(承前)
 一口に絵本と言っても、すごく小さい子ども向きのもあるし、大人の鑑賞を目的にしているようなものもあります。
 
 そんななか、ベッティーナの 「アンジェロとロザリーヌ」は、一体、どれくらいの年齢の子どもたちが中心になって楽しめるのかなと考えます。大きく言えば、ロマンティックな恋物語です。が、三つの不思議な卵のおかげで展開するのは、ファンタジックな昔話風です。宗教的な匂いや訓諭がないこともない・・・
 お話は絵本にしては長いものの、納得のいくお話展開とともに、伝えたいことが絵に描けているので、小さい子どもたちにもよくわかるものとなっています。シャガール風な場面もあれば、アーディゾーニに似ている場面もあり、また美しい風景や美しい状況の絵など、多くの絵は、読者の年齢を選ばないとも言えます。
 
 ということで、特に、小さすぎる子どもでなければ、いろんな年齢層の人が楽しめる絵本なのかもしれません。が、もしかしたら、ロマンティック志向の強い小学生の女の子が、この絵本に出会ったら、はまってしまうかもしれません。昨日の写真左下の「アンジェロとロザリーヌ」には、新しい像の向こう、大人になった二人が、しっかり抱き合い、キスしているところが描かれています。

*「アンジェロとロザリーヌ」(ベッティーナ作・絵 矢川澄子訳 文化出版局)
☆写真は、英国クリブデン宮殿庭。

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