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みんなみすべくきたすべく

フランチェスコとフランチェスカ

      ベッティーナj
 福音館が図書館員にアンケートをして復刊したフランチェスコとフランチェスカ」は、小学校低学年に楽しんでほしい一冊です。

 「どういうわけかしらないが フランチェスコには くつがなかった」という始まりには、下唇を突き出し、目を伏せ、力なく歩むフランチェスコの姿が描かれています。おお・・・
 ところが、くつやのショーウィンドーをのぞきこみ、ガラスに映った可愛いフランチェスカを見染めたときから、一気に表情が明るくなり、話の展開も、いい方向に転がり始めます。どきりとする場面もありますが、二人は、結婚の約束までするハッピーエンド。

 絵は、ラフなタッチながら、お話を伝える大事なことは、ちゃんと描かれているので、絵を見るだけもお話がたどれるという絵本の基本もクリアしています。また、冒頭こそ、暗い始まりですが、全体は明るく伸び伸びと描かれています。「げんきなマドレーヌ」のベーメルマンスの絵にも、どこか似ています。

 貧しい暮らしもプラスに変えて、生き生きと楽しむフランチェスコとフランチェスコには、読んでいる者も元気をもらえます。(「アンジェロとロザリーヌ」に続く)

*「フランチェスコとフランチェスカ」(ベッティーナ作・絵 わたなべしげお訳 福音館)
*「げんきなマドレーヌ」(ベーメルマンス作・絵 瀬田貞二訳 福音館)

☆写真は、すべてベッティーナ絵。右上For the Leg of a Chicken 右下The Goat Boy 中上The Magic Christmas Tree by Lee Kingman 中Paolo and Panetto 左フランチェスコとフランチェスカ 左下アンジェロとロザリーヌ

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