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レーピン展 肖像画

            ブールデル「モントーバンの戦士j
(「肖像画」から続き)
(承前)
 姫路の「レーピン展」(~2013年3月30日)では、レフ・トルストイの深いまなざし、ムソログスキーのこちらを見透かしている様なまなざしの肖像画に出会えました。
 そんななか、肖像画の中で一番印象に残ったのが。「背中のまがった青年」の肖像画でした。
 一人の市井の青年です。
 穏やかな表情は、それまでの苦労や困難を感じさせない心の豊かさを感じます。名を表す様な服装でなく、質素な生き方に、誇りを持つことが見て取れます。題名から判断する身体的な苦労は、まったく感じられません。杖こそついていますが。

 この絵に惹かれたのは、もしかしたら、先日来のリチャード三世遺骨確定のニュース以来、小説「時の娘」を読み、背中の曲がった王様の肖像画というキーワードがあったからかもしれません。
 イリヤ・レーピン(1844-1930)の描く一青年は、背中の曲がったという身体的特徴を凌駕し、青年のこれからの人生も描こうとしているようで、肖像画の魅力を高めるものでした。(「レーピン展 怖い絵」に続く)

☆写真は、姫路市立美術館正面庭にあるブールデルの「モントーバンの戦士」。美術館の瓦屋根の前に設置されているのが、パリと日本の融合みたいでちょっと楽しかった。左後方には、姫路城があるのですが、現在、工事中の布が、すっぽりかかっていました。

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