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カレワラの国

             479カレワラj
  「カレワラ物語―フィンランドの神々」 (小泉保編訳 岩波少年文庫)
 「カレワラ フィンランド叙事詩 (上)(下)」 (リョンロット編 小泉保訳 岩波文庫)
 (「フィンランドのくらしとデザイン展」から続き)
(承前)
 「フィンランドのくらしとデザイン展」の目玉の一つは、フィンランドの画家アクセル・ガレン=カレラ(1865-1931)の絵画と彼の民族叙事詩「カレワラ」の挿絵原画でした。アクセル・ガレン=カレラのことはよく知りませんでしたが、「カレワラ」の挿絵原画にとても興味がありました。写真は、アクセル・ガレン=カレラの絵ハガキ3葉。左から「死と花」「音楽祭ポスター」「七人兄弟新刊ポスター」
 
 カレワラは、フィンランドの伝承・説話をリョンロットがまとめ、天地創造から始まる壮大な民族叙事詩となっています。フィンランドと、かつてのロシア帝国、小さな国が大きな国に飲まれそうな時にその支柱としてあったのが、「カレワラ」だと言います。音楽家シベリウスの作品も、「カレワラ」に基づいたものが多いようです。

 岩波少年文庫の「カレワラ物語」は、児童向きに、お話仕立てにし、カレワラのおおよその流れがわかるようになっていますが、この岩波少年文庫が読めるのなら、同じ訳者の岩波文庫「カレワラ―フィンランド叙事詩」*に、出会ってもいいのではないかと思います。

 「カレワラ」は、もともと歌い継がれてきたものですから、繰り返しが多く、その流れ、そのリズムは、耳に心地よいものです。したがって、声に出して読んだり、大人に声に出して読んでもらうという方法も、「カレワラ」という世界に近づく一つの方法だと思います。

 また、「カレワラ」では、呪文や復讐や課題や逃走や炸裂が連なり、巷で流行るゲームにちょっと似ているようにも思いますが、ゲームをしたことがないので、よくわかりません。何にせよ、どこからでも、この文学に近づくなら喜ばしいことです。(「軟膏と鉄」に続く)

 ☆蛇足ながら、「フィンランドのくらしとデザイン展」にあったアクセル・ガレン=カレラの老ワイナミョイネンが描く乙女アイノに求婚する絵は、どうも、乙女アイノが溺れる悲壮感より、乙女がふざけてからかっているようにしか見えなかったのは、この目が節穴なのか。ふーむ。

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