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フィンランド語は猫の言葉

484萱葺き猫j
 「フィンランド語は猫の言葉」 (稲垣美晴著 講談社文庫 猫の言葉社)
(「フィンランドの小人たち」から続き)
 絵本「フィンランドの小人たち トントゥ」は、以前、文化出版局から出版されていたのですが、今は、「猫の言葉社」から出ています。加えて、訳者、自らが書いた留学記「フィンランド語は猫の言葉」も以前は、講談社文庫だったのが、今は「猫の言葉社」から出版されています。ん?この短い文章に「猫の言葉」が何度登場?

 例えば、「オックスフォードで学ぶということ」が「静」の留学体験記なら、この「フィンランド語は猫の言葉」は「動」の留学体験記です。で、著者は翻訳家になり、ついには、自分の本を出版・再版する出版社「猫の言葉社」なるものまで作ってしまいます。
 ともかく、凄い行動力。筆の勢いも勇ましく、思わず、笑ってしまう個所も多々あり、東京芸大の卒論で、フィンランドの画家アクセル・ガレン=カレラの「カレワラ」を書き、その後、ヘルシンキ大学で、フィンランド語を勉強した著者ならではの文章かと思います。ともかくマルチな才能とバイタリティ溢れる方のようです。
 そして、そのひたむきに打ち込むエネルギーと、フィンランドを愛する気持ちが高じ「出版社」を興したといえましょう。

 あとがきで著者は言います。
≪・・・ことばって、とても不思議です。どんな角度から取り組んでも興味の種は尽きません。すべてのエネルギーを費やしても惜しくないほど、ことばには魅力があるのです。だから、この本は、私の『エネルギー白書』でもあります。『エネルギー白書』と呼ぶのが勇ましすぎるなら、美しいフィンランドに宛てたラブレターとでも呼ぶことにしましょうか。夏も冬も、いつも美しい姿で私を魅了し続けた国なのですから。・・・≫

*「英国 オックスフォードで 学ぶということ―今もなお時が豊かに積もる街」(小川百合 講談社)

☆写真は、英国 ヘミングフォード村の茅葺屋根で 考え事をしている猫

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