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ニューヨーク図書館のライオン(その2)

            ニューヨーク図書館ライオンj
 絵本「ヒラリーとライオン」*で、ニューヨーク図書館前のライオン二匹は、ニューヨークで迷子になったヒラリーという女の子を背中に載せて、真夜中、ニューヨークの街を走ります。セントラル・パークに行ったり、ブルックリン橋を眺めたり・・・

 ライオンが、カッコよく描けていて、一時期、車のCMに出演していたハンサムなライオンを思い出します。愛されている図書館前のライオンなら、この話もあり得ると思わせるファンタジーです。

 が、しかし、初めは、両親と手をつなぐ小さな女の子だった彼女が、途中から、なんだか、もう少し大きい少女のように描かれていて、ん? 特に、最後の、イエローキャブで、ライオンを見ながら、ニューヨークを後にする絵は、思春期の少女のようにも見えます。また、話の内容が、必ずしも絵に表現されていないので、絵本を楽しむ小さい子には、絵と文のバランスが悪いような気がします。

 つまり、この絵本の対象年齢は、おもちゃのウィンドーに見とれていて迷子になるような幼い女の子でなく、もっと大きい子なのかもしれません。
 それは、両親のもとに帰り、ありのままに話したシーンが描かれず、ライオンと別れるシーンの方が重く描かれているところからも感じます。幼い読者は、冒険もライオンも好きだけれど、何があっても両親の元に戻れたのが一番の喜びのはずです。

*「ヒラリーとライオン」フランク・ディサイクス文 デビー・デューランド ディサイクス絵 たかはしけいすけ訳 セーラー出版

☆写真は、ニューヨーク図書館正面のライオン(撮影:&Co.T)

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