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みんなみすべくきたすべく

若い時から

459ディケンズj
 (「パレ・ド・ジュスティス」から続き)
(承前) 
 さて、そこここに「レ・ミゼラブル」と繋がる個所が見つかる「死刑囚最後の日」は、ユゴー28歳のときに、無記名で世に問うた作品です。
 英国のディケンズも、ボズという仮名で24歳に書いた「ボズのスケッチ(素描集)」でのモチーフが、ユゴー同様、のちの長編のそこここで使われているのを思い出します。
 フランス人ユゴー(1802- 1885)とイギリス人ディケンズ(1812~1870)、当時の国の様子も、作風も思想も、生き方も全く異なる二人ですが、世に天才と言わしめる文学者(芸術家)は、若い時から、確かな目を持って、書きたいことを温め続け、膨らませているのですね。それが、いずれ、「レ・ミゼラブル」となり、「オリバー・トゥイスト」等に。

*「死刑囚最後の日」(ユーゴー作 豊島与志雄訳 岩波文庫)
*「レ・ミゼラブル」(ユーゴー作 豊島与志雄訳 岩波文庫全4巻)
*「オリバー・トゥイスト」(ディケンズ作 小池滋訳 クルックシャンク絵 ちくま文庫上下)
*「ボズのスケッチ―短編小説編」(ディケンズ作 クルックシャンク絵 藤岡啓介訳 岩波文庫全二巻)
*「ボズの素描集」(ディケンズ作 藤本隆康訳 クルックシャンク絵 日本図書刊行会)

☆写真は、ロンドン リージェントパーク駅とベーカーストリート駅のまん中あたりにあるCharles Dickens relief。上の銘板には、「この地でディケンズは6つの主要な作品を執筆した」とあります。左上から「クリスマスキャロル」のスクルージ、ノッカーはマーレイの幽霊。「Barnaby Rudge」,「骨董屋」のネルとおじいさん,中央「ドンビー父子」のドンビー親子、「マーティン・チャズルウィット」のガンプ夫人, 左下大きいのがディケンズ。右下、帽子しか写っていませんが、デビッド・コッパフィールドとミコーバー氏

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