fc2ブログ
 

みんなみすべくきたすべく

あるげつようびのあさ

シュルヴィッツ - コピー
(承前)
もう1冊、ユリ・シュルヴィッツの絵本。
「あるげつようびのあさ」(谷川俊太郎訳 徳間)のことも、シュルヴィッツの自伝「チャンス」(ユリ・シュルヴィッツ 原田勝訳 小学館)➡➡に、ほんの少しながら書かれています。

 戦争・迫害から生き延びたユリ・シュルヴィッツでしたが、肺に影が見つかり結核予防所に入ります。健康に問題のあるユダヤ人の子どものための施設です。
≪そこでの毎日は、それまで経験した学校や施設での毎日とはちがっていた。ぼくはほかの子どもたちも職員も、みんな好きになった。ひと言でいえば幸せだった。ぼくはこの予防所に半年いた。フランス語がうまくなり、昔からフランス語で歌われている歌をたくさんおぼえた。そして何年もたって、そのうちの一曲をもとにして描いた絵本が『あるげつようびのあさ』だ。≫

 ニューヨークの朝の絵本だとばかり思っていました。
 昔、この本を子どもたちと楽しんだとき、お洒落な展開と、絵の隅々にある秘密を楽しんだものでした。
 それって、ニューヨークの匂いじゃなくて、フランスの古謡だったのですね。
 それを知って、もう一度開くと、どうですか?

PageTop