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みんなみすべくきたすべく

続 はなのすきなうし

    フェルジナンドj
(承前)
 丑年なので、「闘牛の影」( マヤ・ヴォイチェホフスカ文 渡辺茂男訳 アルヴィン・スミス挿絵 岩波少年文庫)を紹介したく思っていましたが、スペインのピカソとつなげて紹介するのも面白いと考え、今です。

 父親が、地域で英雄の闘牛士。父親が亡くなったときに生まれ、その生まれ変わりのような息子マノロ。地域の期待を一身に担っていた父親。その後継であると期待されている息子。しかしながら、その子は、臆病でした。が、人はヒーローを求め、彼は自分と向き合いました。12歳という年齢、心を許す友人も同じ歳。そしてその兄は14歳。いわゆる、成長物語です。

 以前読んだ時は、この主人公の成長する姿やその周りの人たちとの関わりを中心に読んでいたせいか、そこに描かれている闘牛は、場面設定として捉えていました。言い訳すると、闘牛に関わるカタカナの用語が多く、その注釈も、最後にページ数でなくその言葉の五十音順に並んでいて、いい加減な読者としては、およその文脈で読んでいったと思われます。

 ということで、前回のピカソ「闘牛――マタドールの死」➡➡の、マタドールは、≪牛を殺す役の最上位の闘牛士≫ピカドールは、≪馬に乗って、プーラとよぶ、はがねのくしを、牛の首筋に突き立て、牛の攻撃力を弱める役。≫
 そうなんだ・・・闘牛って、てっきり闘牛士一人が目立っている(と思っている)ので、このピカドールの存在を重要視してませんでした。

 ところが、ピカドールのことを娘に話すと、「はなのすきなうし」(マンロー・リーフ文 ロバート・ローソン絵 光吉夏弥訳 岩波)➡➡にも書いてあるよ!
≪つぎには、ながいやりをもったひとたちが、やせたうまにのって やってきました。このやりで うしを ついて、もっとおこらせるのです。≫
 (続く)
      

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