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アポローンへの讃歌

    アポロンj
(承前)
 「四つのギリシャ神話 『ホーメロス讃歌より』」(逸身喜一郎 片山英男訳 岩波文庫)には、ヘルメスだけでなく「アポローンへの讃歌」も入っています。

≪ポイボス(アポロン)よ、あなたが歌えばその調べは、かたや子牛を育む陸地から、はたまた島々のすみずみまで、あらゆるところに広がりおよぶこととなる。およそすべての見晴らしのよい高み、さらには険しい山々の頂、海に流れ下るあまたの川、海に広がる岸部、数々の入江、いずれもあなたの心を喜ばせる。≫

・・・と、アポロンの誕生を歌い始めます。が、どの土地でも、その誕生を恐れましたから、母親のレート―は痩せた土地のデーロス(デーロス島)に、こう言います。 
≪…お前が遠矢射るアポローンの神殿を設けたなら、あらゆる人間どもはここに集い、百頭の牛の犠牲(ヘカトンペー)の儀を執り行なう。煙は脂身から絶えまなく立ち昇ろう。ここの土地は肥えていないけれど、他国の者の手になった食べ物で、お前はこの島に住む者を養うことになろう。≫

・・・おお、また牛!ヘカトンベー(英和辞典にはhecatombと出ていた);;;(雄)牛100頭のいけにえ、多数の犠牲。

そして、双子のアポロンとアルテミスが生まれます。そして、お祝いの宴では、
≪…アポローンは、高く美しく、足を上げ、拍子をとって、竪琴をかきならす。光がその姿を包んでは輝きわたり、足の運びも、紡ぎの良い衣も目に眩い。黄金の髪をもつレート―と、知恵深いゼウスは、不死なる神々と一緒に踊る自分たちの息子の姿を誇り高く眺め、心を喜ばせる。≫ (続く)

☆写真は、ジョン・エヴァレット・ミレイ展図録「ギリシャ戦士の胸像」美術学校在学中のミレイ➡➡ の作品で「チョークによる古代彫刻の素描」部門の銀賞

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