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みんなみすべくきたすべく

竜の歯

     エウロペjj 
(承前)
 妹エウロペ(エウローペー・ユーローパー、ヨーロッパ)を見つけるまで帰ってはならないと言い渡させれた息子たち、その長男 カドウス王子。

 息子たちは母親も共に、当初、力を合わせてエウロペを探しに出かけるものの、それぞれ、自分に合った土地を見つけると、そこで新しい暮らしをしていき、最後まで母親と頑張っていたのがカドウスなのですが、母親が亡くなると、その彼は神のお告げを求めで出かけます。
 すると、≪もうさがすな!≫≪雌牛を追え!≫との声。そして、≪迷い牛がすわったところが、汝の家≫というお告げ。それで、カドモスが進んでいくと、まだらの雌牛。雌牛について、どこまでもいくと、ついによく肥えた美しい土地で、雌牛はしゃがみ込み、カドモスは、そこに定住しようとしますが、そこには巨大な竜の声。それを退治するカドモス。
 すると、また≪竜の歯を抜いて地面に植えよ≫とのお告げ。竜の歯を植えると、それらは、剣と槍を持った大軍勢に。戦う軍勢。
 今度は≪兵士たちの中に石を一つ投げ込め≫というお告げ。石を投げ込むと、争いは深まり、最後に残った体の大きい力の強い5人を部下にし、宮殿を築き、成人後のユーローパと見間違うような美しいハーモニアと結ばれる。・・・というのが、ナサニエル・ホーソンの「ギリシャ神話物語」の「竜の歯」の章ですが、この竜の歯は、別の話でも出てきます。

 「ギリシアの神々の物語」(ロジャー・ランスリング・グリーン 山本まつよ訳 矢野ゆたか絵 子ども文庫の会)では、カドウスにゼウスがもうこれ以上エウロペを探すのをやめるよう命じます。そして、カドモスの船はサモトラケにつき、そこでカドモスはハーモニアは出会い、二人が船で、コリントス湾についたとき、お告げが。≪・・・・牝牛のあとに従うがよい。その牝牛が身を横たえて休んだ場所に、七つの門を持つ都を建て、その名をテバイとせよ!≫・・・で、宮殿を建て、カドモスとハーモニアは婚礼を祝うという話。

 また、石井桃子編・訳「ギリシャ神話」(富山妙子画 のら書店 あかね書房)では、ハーモニアは出てきませんが、お告げの≪白い、若いメウシのあとについていけ。そして、そのメウシが横になった場所に都を立てよ。≫に従い、リュウに出会うのも同じ。こちらは女神アテナの声で≪リュウのきばをまくように≫も同じ。それで牙からできた5人の兵士とテーバイの都を築きました。
 
・・・とまあ、再話者によって、展開も違います。他、牛関連のギリシャ神話はまだまだあるものの、ここで、一端休憩。(続く)

それにしても、牛が座ったところを、定めの地とする辺り、菅原道真の牛が座り込む話と同じですね。➡➡

☆写真は、ナサニエル・ホーソンの「ギリシャ神話物語」(新書館)のエドマンド・デュラック絵

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