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みんなみすべくきたすべく

牛にまつわる話 多い

ギリシャ神話3

 先日の「江戸のコレラ騒動」(高橋敏著 角川ソフィア文庫)➡➡の表紙に描かれていた「牛頭天王(ごずてんのう)」のことは、後日UPする予定です。それは、夏越の祓の頃か、祇園祭の頃か・・・

 それで、牛の頭の怪人で思い出したのが、ギリシャ神話のミノタウルス。それでなくとも、「いまは昔 むかしは今」関連で、日本の古典が手に負えていないのに、ギリシャ神話!これも、深すぎる・・・しかも、牛が関連する話、結構多い!!!

 とはいえ、気になりだしたら、調べないと落ち着かないので、まずは「ギリシャ・ローマ神話辞典」(高津春繁著 岩波)
同じ訳者の「アポロドロース ギリシャ神話」(高津春繁訳 岩波文庫)。こちらは、ギリシャ神話の原典ともいわれるべきもので 系統的・包括的理解に絶好の書と書かれています。挿絵もなく、小さい字で、すごーい量の情報が書かれていて、カ・リ・リ・ロは、当然読みこなせません。カタカナの名前が得意という読者には、重要な1冊だとわかるはず。

 次に、神話ベースの創作に近い ナサニエル・ホーソン「ギリシャ神話物語 上下」(神宮輝夫訳 エドモンド・デュラック絵 新書館)。物語性を優先しているので、その分、個人的には読みやすい。上下巻で話は6つ。つまり、一つの話が少々長い。訳者あとがきで、神宮輝夫は、このホーソーンの本について≪神話がもっている簡潔さ、壮大荘重さ、悲劇的厳粛さなどはうすれたかもしれません。反面、非常に大規模な昔話を読むような物語の楽しさ、親しみやすさ、驚異を味わう喜びは備わっています。そして、いたるところに見られる色彩に富む精密で詩的な描写もこの再話の大きな魅力といえましょう。≫
**ちなみに、ナサニエル・ホーソンは「緋文字」(岩波文庫 新潮文庫)を書いたアメリカの作家。
***ナサニエル・ホーソン「ギリシャ神話物語 上下」は、エドモンド・デュラック絵ではなく、「タングルウッド物語上下」(松山信直訳 横瀬喜代次絵 東洋文化社メルヘン文庫)もありますが、今回は、読み返しませんでした。

 そして、石井桃子編・訳「ギリシャ神話」(富山妙子画 のら書店 あかね書房)。こちらは子どもに向けた物語形式なので読みやすい。話は20余。ただ、ギリシャ神話のドロドロした部分を削っていて、もともと支離滅裂な部分が多いギリシャ神話の不思議な可笑しみとは少々距離があるような気がします。生真面目なギリシャ神話と言った雰囲気があります。
 さらに、もう一冊子どもの読者対象の、「ギリシアの神々の物語」(ロジャー・ランスリング・グリーン 山本まつよ訳 矢野ゆたか絵 子ども文庫の会)。こちらは、石井桃子訳より、踏み込んだ感じですが、やはり、ドロドロの部分は避けているような気がします。話は20話弱。
 
 加えて、C.キングズレイの「ギリシャ神話 英雄物語」(船木裕訳 トマス・H・ロビンソン挿絵 ちくま文庫)**キングズレイは「水の子」(阿部知二訳 岩波少年文庫)を書いたイギリスの作家。挿絵のロビンソンは3人兄弟共に画家で、ここにも深みが・・・

 他、ホメロスとオウィディウスのものは、今回の牛探しから、ちょっと脇に置きました。これらも、物語性が高く読みやすい。
『ホメーロスのイーリアス物語』『ホメーロスのオデュッセイア物語』(バーバラ・レオニ・ピカード、 高杉 一郎訳 岩波)
「四つのギリシャ神話 『ホーメロス讃歌より』」(逸身喜一郎 片山英男訳 岩波文庫)
『変身物語 上下』(オウィディウス 中村善也訳 岩波文庫)➡➡  ➡➡  ➡➡   ➡➡  ➡➡  ➡➡ ➡➡  ➡➡  (続く)

☆写真右は、トマス・H・ロビンソン画によるC.キングズレイの「ギリシャ神話 英雄物語」(ちくま文庫)。写真左は、富山妙子画による石井桃子編・訳「ギリシャ神話」(のら書店 あかね書房)

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