FC2ブログ
 

みんなみすべくきたすべく

洒落のめす

   サンコウチョウj

(承前)
 感染症関連のフィクション、ノンフィクション、今回のような実録からの検証など、たくさん読んだものの、何故、こんなに日本の対策が遅れているのか・・・
 一部の人の利権の都合であり、昔からあった文書改ざんや削除などの流れも➡➡、大きな問題でしょう。
 が、「江戸のコレラ騒動」(高橋敏 角川ソフィア文庫)➡➡の最終章「江戸のコレラ騒動ー禦ぎから祝祭へ」の最後「コレラを洒落のめす」を読んで、今回のコロナ禍のことも、いずれ、洒落のめそうとしているんじゃないか・・・あるいは、後世、実際の記録は改ざんされ、洒落のめした結果だけ残るのだったらどうする?と考えてしまいました。

 実際、この最後の章にある、紙もので残っている俗なことばの連なりは、生き残った人々の厳しい日々と、それを乗り越えていく人々の図太さとエネルギーが書かれています。

例えば、「流行三幅対」という社会相を軸物風に見立てたものにある、
≪かハず なまいわしのつかみ売り、のまず すいどうの水くミ くわず やたいのミせのくい物≫
コレラ感染の恐れがあると喧伝された鮮魚の生鰯 玉川上水の水道水、屋台店の食べ物。
≪いそがし 穴ほりのてら男 うとし とふくの志んるい ひまなし おんぼう≫
死者の埋葬にてんてこ舞いの穴掘の寺男と「御坊」。親類とは言っても、遠くにいては、まさかのときに役立たない。

 また、ざれ歌でコレラを送ってやれとの趣向の「厄除狂歌集」
≪職人の手間ハ 下がれど げいにんと米のさうばハ いよ上ったり≫
職人の手間賃は下がったが、芸人はお呼びがかからず上ったり、米の相場は一段と高値となった。

そして、極めつけが「道化、厄除三十六歌仙」
在原業平の
「ちはやぶる かみよもきかず たつたがわ からくれないに みずくくるとは」が、
≪ちやハまずし くすりもきかず たをれつつ のどかわくで みずくれろとハ≫
持統天皇の
「はるすぎて なつきにけらし しろたへの ころもほすちょう あまのかぐやま」が、
≪はるすぎて なつのすへから はやりだし 三日ころりで ことをかくやま≫

☆写真は、尾の長い夏鳥 サンコウチョウ

PageTop