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天の庭

天の庭

(承前)
 さて、天稚彦は、彦星、牽牛星になったのですが、他に伝わる天稚彦のお話も「いまは昔 むかしは今」 第1巻 「瓜と龍蛇」(網野善彦・大西廣・佐竹昭宏 福音館)の中に掲載されています。

大和のきりりと美しい若者キーチャ殿が、那覇の美しい姫ミショダイ姫を娶るものの、男が姫の兄を殺してしまったのを嘆いた姫は身を投げ、その魂を探そうと天の庭まで行き、そこで、彼女の魂を手に入れる方法を享受し、袋を受け取るものの、人間の悲しい性で、先に開けてしまう(浦島太郎伝説につながります)・・・すると、あーあ。ところが・・・・

方言や、今や使っていない言い回しもあって、このまま、子どもたちに語るには、無理があるでしょう。だからといって、
この話「天の庭」は、小澤俊夫再話でも、読むことができますが、 (赤羽末吉絵 日本の昔話3 福音館)、共通語で再話しているので、語るとしたら、そのリズムやスピード感が足りないような気がします。

小沢俊夫再話では、≪「さあ、馬よ、かけてくれ。おまえが天に行って、またぶじにここへかえりついてくれれば、神をおがむように、おまえをおがもう。」といって、ひとむちあてました。すると馬は、たちまち天の白雲につきました。≫と、なっているところ、

「いまは昔 むかしは今」の「沖永良部島の昔話より再話、長谷川」では、
≪それっとスパの鞭、一鞭かければ、たちまち馬は白雲の中。
そこで握り飯一つ食わせて、力をつけて、
それっともう一鞭かけたれば、たちまち馬は天のなかば。
そこで握り飯もひとつ食わせて、力をつけて、それっともう一鞭かけたれば、たちまち馬は天の庭。
そこで、握り飯もひとつ食わせ、力をつけて、行くが行くが行くと、ブレ星(スバル)に行き会うた。・・・・≫
(続く)

☆写真右「日本の昔話」(小澤俊夫再話 赤羽末吉絵 福音館)の「天の庭」挿絵。写真左「いまは昔 むかしは今」第一巻「瓜と龍蛇」天の川の写真。

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