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みんなみすべくきたすべく

ハンス・クシュバンツ

 2013クライネシャイデック (2)j
(承前)
 スイスの伝説を探していたら、昔、子どもたちがよく楽しんだ「世界むかし話」全17巻(ほるぷ)の「フランス・スイス編」(八木田宣子訳 堀内誠一・ロジャー・デュボアザン絵)に、ちょっと牛に因んだこんなお話がありました。

「ハンスのゆめ」
アルプスの山小屋にハンス・クシュバンツという若い牧夫が住んでいました。クシュバンツKuhschwanzというのは「め牛のしっぽ」という意味です。ハンスは貧しくて、世話をしている牛も自分のではありませんでした。アンナベーバリという女性の心をとらえることができたものの、その父親に「役立たずの牧夫」と反対されます。ハンスは、毎晩、自分が貧しいことを嘆いていると、ある晩夢を見ます。ハンスが橋の上に立っていると、一人の男がそばに来て、これからさき、一生ハンスを助けてくれるようなことを、何か言おうとした時…目が覚めます。この話をアンナベーバリに話すと、彼女も同じ夢を見たというのです。それで、ハンスは橋まで出かけ、見知らぬ人を待つものの、一向に現れません。帰ろうと考えているとき、その日、6度もその橋を行き来した男が、話しかけてきます。そして、ハンスが夢の話をすると、≪ばかじゃないのかね、「め牛のしっぽ」よりばかさ。わたしも、ゆうべゆめを見た。山小屋の床下に金銀のはいったつぼを見つけた、というゆめだ。・・・・≫ということで、ハンスは山小屋に戻り床板をあげてみると、そこには・・・・(後略)・・・・めでたし、めでたし。

 ドイツ語のことは、よりわかりませんが、「め牛のしっぽ」という単語に、「馬鹿じゃないの」と同等の意味があることを知りました。ふーむ。
 さて、この短いお話に目が留まったのは、他でもありません。話の出だしから、行ったことのある地名や山、その近辺の場所などが続いて書いてあったからなのです。

 ≪グリンデルワルトからオーベルハスリ谷へいく登山者たちは、シャイデック山道を越えなければなりません。シャイデックは有名な道です。その斜面から、ローゼンラオイ氷河と、まわりをかこむアルプス連山の美しい光景が見えるからです。≫

グリンデルワルトj

≪ハンスは、ツーンの町におりていきました。ツーンにつくと、ハンスは、橋の上にじんどって・・・・・・・ツーンは小さい町ですから、同じ人間が,橋の上を何度も通ります。≫
***ツーンの町は、トゥーン湖畔にあるThun(トゥーン)➡➡で、湖と町に、何本か橋が架かっています。
ニーゼンからj

橋j

≪足はいたむし、湖や遠くにそびえたっているニーゼン山をじっと見ているのにもあきました。≫
ニーゼンj

***ニーゼン山については、このブログでも書きました。➡➡ ➡➡確かに、トゥーンの町から見えます。

他のお話でも、スイスの地名が出てくる度に、あ~あとため息をつきながら、「スイスの昔話」を読みました。あ~あ

☆写真上から、クライネシャイデックでしっぽを振る牛さん。このシャイデックScheidegg(境)と話に出てくるシャイデックはちがうところのようです。赤い登山電車から写真を撮っている人たちは、真正面に見えるユングフラウなどを撮っています。
写真二番目は、グリンデルワルトの駅舎。
三番目は、ニーゼン山頂上から撮ったトゥーン湖、左端にトゥーンの町。
四番目はトゥーンの町と湖岸にかかる橋。
一番下は、トゥーンの湖から見たニーゼン山。

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