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劇的な場面転換は絵本でなければできない

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(承前)
 「鳥獣戯語」(「いまは昔 むかしは今」第3巻 福音館) ➡➡ では、「白鼠弥兵衛物語」の絵本になったものを載せ、サントリー美術館の「鼠草子」➡➡と比べています。

 弥兵衛と姫君との婚礼の場面で、
≪絵本だからページを繰って次の場面へ進むことになるが、開いてみるとあっと驚かされる。さっきまで美しく着飾って姫君につきそっていた鼠の女房たちが、着物を全部脱ぎすてて、あられもない恰好で小盗みをしているのである。ページの表と裏が、鼠の女房たちのふるまいの表と裏になっている。こういう劇的な場面転換は絵本でなければできない。≫

今、単純に、絵本のことを考えるとき、絵本は、文と絵と、そして、めくるという要素があると言うものの、この「いまは昔、むかしは今」の中でも、改めて、絵本の奥深さを教えてもらった気がします。

で、牛の話を探していて、「いまは昔 むかしは今」を開いていたわけでしたが、「落穂ひろい」(瀬田貞二 福音館)➡➡にも「いま昔 むかしは今」第1巻「瓜と龍蛇」(福音館)にも、干支の話で、今まで知っている話より、ずっとお面白い話が出ていました。
  そして、これも、また、先の「白鼠弥兵衛物語」をフォッグ美術館が持っていたように、チェスター・ビーティ美術館所蔵の保存状態の良い絵巻からも、わかることなのです。(続く)

*フォッグ美術館:アメリカ合衆国ハーバード大学付属 *チェスター・ビーティ美術館:アイルランド ダブリン(続く)

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