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みんなみすべくきたすべく

絵本の味わい

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 第1巻「瓜と龍蛇」 ➡➡ ➡➡ 「いまは昔 むかしは今」(網野善彦・大西廣・佐竹昭宏 全5巻福音館)は、まだまだ手におえていません➡➡が、中世文学、伝承など、子どもの話に繋がるのことについては本当に深く書かれ、本を開くだけで、不勉強を思い知ります。また、この本は、大人を意識して書かれた論文ではなく、大きな子どもたちにも理解できるように平易に書かれていて、もっと、読者のすそ野が広がればいいと心から(今さらながら・・・)思います。

 「いまは昔、むかしは今」全5巻には、中世のものが多いので、京の都(きょうのみやこ)という設定も多く、いわゆる、江戸や江戸時代については、ページ数が少ない。また、江戸の絵草紙などの消耗品だったものまでは、多く書かれていないので、瀬田貞二「落穂ひろい上下」(福音館)も、開き、読み直しています。

 こちらは、瀬田貞二が、絵本を深めるために日本の絵本の歴史をたどるという趣旨がある、これも大著です。
 瀬田貞二は、≪日本の子どもの本は、鼠に始まった≫という小池藤五郎の言葉を引用し、≪鼠の嫁入りは子どもの本の不変のテーマでした。≫とします。

 鼠の嫁入りのことは、以前、サントリー美術館で「鼠草紙」の絵巻を見た時にも書き、➡➡、また昨年のネズミ年にも書きましたが➡➡「いまは昔 むかしは今」第3巻「鳥獣戯語」(網野善彦・大西廣・佐竹昭宏 福音館)にも出てきます。
≪江戸時代のなかばになると、人間の生活のさまざまなありさまを鼠でにぎやかに描いた絵本が無数に作られるようになった。…(中略)・・・・これらの絵本に人間が登場することはない。そのかわり、鼠たちは人間にかぎりなく近づいてゆく。≫

 そして、ハーバート大学フォッグ美術館所蔵の「白鼠弥兵衛物語」(絵巻)を紹介しながら、こう言います。
≪絵巻には場面が連続して変わる楽しさがある。≫
≪絵本の味わいは、ひとつひとつの場面に集中することにある。≫(続く)

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