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みんなみすべくきたすべく

牛車

牛車j

(承前)
 菅原道真の牛車➡➡つながりで、もう一つ。と、思ったら、これはこれで、酒呑童子にも、つながった。➡➡ ➡➡

  「今昔ものがたり――遠いむかしのふしぎな話」(杉浦明平文 太田大八挿絵  岩波少年文庫)に「牛車にまけた三豪傑」という話があります。**福永武彦訳の「今昔物語」では「屈強の侍どもが牛車に酔う話」(ちくま文庫)

 酒呑童子のもとになったのは、源頼光とその家来の話、大江山の鬼退治で手柄を立てた家来のうち、平貞道、平季武、坂田公時が、京の加茂の祭りの翌日、斎院行列の見物に牛車で行く話です。
≪乗馬で紫野に出かけるのは、田舎ものくさく、やぼったくていかん。≫ということで、牛車で行こうということになるものの、≪乗りなれぬ牛車に乗って≫事故でも起こしては大変と、≪簾を垂れさげて女用の車のように見せかけてはどうじゃろう≫ということになって、車を借りてきます。3人の豪傑は、車のまわりに簾をたれ下げ、田舎ものらしい紺色の水干(すいかん)と袴など着たまま乗り込みます。
 ところが、牛車に乗るのが初めての三人は、乗り方がわからず、牛車に振り回されます。
 …頭をぶつけるやら、ほっぺたを打ち合わせてひっくり返るやら、うつぶせに倒れてごろごろ転がるやら・・・・ということで、3人とも、酔ってしまいます。
 御者の子どもに「やいやい、そんなに速く走らんでくれ」とうめくも、牛は止まりません。周りの人たちもこの女房車には、どんな方が乗っているんだろう?と、不審に思います。
 そんな猛烈な勢いで進んだものですから、3人の牛車は、どの車より早く紫野に到着。行列を待つ間の長い間、酔ってしまった3人は寝込んでしまい・・・

 ・・・・というような滑稽話なのですが、興味がわいたのは、田舎者と思われないために乗馬をやめるとか、田舎者の服装の様子とかです。
 ちなみに、平貞道(碓井貞光)は、相模国。坂田公時(まさかりかついだ金太郎?)は、駿河国。平季武(卜部 季武 坂上季猛)は、今の宝塚。

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