FC2ブログ
 

みんなみすべくきたすべく

やさいのおにたいじ

野菜2

(承前)
 「酒呑童子」の話の伝わり方は、各地、時代で異なったものがありましたが、絵本「やさいのおにたいじ―― 御伽草子「酒呑童子」より――」(つるたようこ絵 福音館)は、野菜の酒呑童子の話です。しかも、京の都の京野菜。

≪都に住む野菜たちはみんな平和に暮らしていました≫が、東の山から恐ろしいコンニャクイモの鬼が出てきては、娘たちをさらっていっていました。お屋敷に住む 日野菜姫がさらわれてしまいます、すると、父親の聖護院かぶらが筍、松茸、加茂ナス、みずな、金時人参、堀川ゴボウの6人に鬼退治を命じました。≪山を越え川を渡り、雨にも負けず風にも負けず、力を合わせて進んでいくと 山の途中に壊れた橋が…≫そこには鹿ケ谷カボチャのお爺さんが渡れずこまっていたので、堀川ゴボウが橋の代わりになって、進みます。ようやく鬼の屋敷につくと、そこには、八つの顔を持つ八ツ頭。そこは、おっとり加茂ナスが難を切り抜け、次は、普通の大きさの人参とゴボウが 大きな金時人参と堀川ゴボウに恐れをなし、最後、庭の入り口には毒キノコ、そこは、松茸のいい香りで毒キノコを眠らせ、ようやく、酒好きのこんにゃく芋の鬼のところへ。で、酒を飲ませ・・・・・
 関西人には、なじみ深い野菜のオンパレード。ただし、京都にしか売ってない野菜も多く、口にしたこともないのもあります。
 
 加えて、東の山の恐ろしい鬼とありますから、これは、都の西北にある大江山ではなく、伊吹山の酒呑童子と考えられます。

 このつるたようこ画による昔話絵本は、他にもあります。どれも、野菜!(続く)

☆写真上は、日野菜(ひのな)のお姫様がさらわれ、それを右手のお母さんが「かえしてんかー」と言ってる場面に、手前、日野菜の漬物を置いてます。美味しい。

☆写真下は、渡れないところを堀川ゴボウが橋になる場面ですが、堀川ゴボウの本物を見るまでは、「ゴボウ」にそんなことできるかなぁ。ま、土がついてワイルドなイメージだからかな・・・・などと思っていましたが、なんのなんの、本物の堀川ゴボウのたくましいこと。写真にも写る「鬆(す)」の部分をくりぬいて料理します。柔らかくて美味しい。ちょっと、癖になります。

    野菜12

PageTop