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みんなみすべくきたすべく

幾分でも安心なほうを選ぶべきである。

めじろj

(承前)
ベンジャミン・フランクリン➡➡の残した「貧しいリチャードの暦」には、13の徳目が書かれていたようですが、その出版やその内容の広まりは大きかったようです。
「フランクリン自伝」(松本慎一・西川正身訳 岩波文庫)には、付録として、「富への道」という文が掲載されています。
そこには、世間で≪貧しいリチャードの暦≫が買われ、読まれ、その格言が巷で話されるのを耳にし、意を強くすると書かれています。
 
 それらは、貧しいリチャードの言葉として≪ものぐさは、錆びと同じで、労働よりもかえって消耗を早める。一方、使っている鍵は、いつも光っている。≫だとか、≪人生を大切に思うと言われるのか。それならば、時間をむだ使いなさらぬがよろしい。時間こそ、人生を形作る材料なのだから。≫と、言います。
 また、貧しいリチャードの格言は他にも多々あります。
≪今日の一日は明日の二日に値す。≫≪明日なすべき事あらば、今日のうちにせよ≫
≪わずかな怠りでも、大きな災いを招きかねない。≫⇒≪釘が一本ぬけて蹄鉄がとれ、蹄鉄がとれて馬が倒れ、馬が倒れて乗っていたものが命を落とした≫

 が、それらとは別に、「フランクリン自伝」で、一番心に残ったのは、今だからこその、この文章でした。
≪1736年に私は息子を一人亡くした。4歳になった可愛い子だったが、天然痘に感染して死んだのである。私はいつまでも惜しくてたまらず、今でもその子に種痘をしてやらなかったのが心残りである。子どもが種痘のために死にでもしたら、それこそ諦めがつくまいと考えて種痘をしない親たちのために、私はこのことを述べるのである。私の例でも明らかなように、いずれにしても残念なことは同じなのだから、幾分でも安心なほうを選ぶべきである。≫(続く)

*種痘は、牛から生まれたワクチンでしたね。1796年にジェンナーが開発したようですから、フランクリンの頃は、まだ、確立されていなかった種痘ようです。・・・・あ! ネズミから 牛に戻った。

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