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ベンとぼく

ベンとぼく
「ベンとぼく――天才ネズミ大かつやく」(ロバート・ローソン作・絵 小峰和子訳 福武書店)
(承前)
 ここにきて、牛の本からネズミの本に逆戻り。

 この本は、「はなのすきなうし」➡➡「おかのうえのギリス」➡➡で、牛を描いてきたロバート・ローソン自身が文も書いています。いえ、本人の序文によると、ベンジャミン・フランクリンと同居していたネズミのアモスが書き残した原文の、つづりと文法上の間違いの手直しをし、そのまま、ローソンが絵をつけた足しただけのものが、この「ベンとぼく」のようです。

 ベンジャミン・フランクリンの凧を使った雷の実験は、有名ですが、あれも、実は、ネズミのアモスの身体を張った結果から生まれたものなのです。その他、様々なフランクリンの発明や社会活動も、ネズミのアモスありきのことです。
・・・・と、この生き生きとした絵が描かれた本には、書かれています。

 このユーモア、もしかしたら、実際のベンジャミン・フランクリンの生真面目な生き方を、かるーく流す作者ロバート・ローソンの
ふかーいユーモアなのかもしれません。

  ロバート・ローソンは、「はなのすきな牛」でスペインを描き、「おかのうえのギリス」でスコットランドを描き、「ベンとぼく」ではアメリカ合衆国やパリなど・・・ほか、ペンギン年にぴったりの「ホッパーさんとペンギン・ファミリー」(文溪堂) やウサギ年に紹介したい「ウサギの丘」(フェリシモ)など、国も色々、動物も色々で、楽しい。
 また、どれも、ユーモアの底は深く、暖かい。

 そして、結局、このユーモアに満ちた「ベンとぼく」の読後、ベンジャミン・フランクリンの生涯を知りたくて、「フランクリン自伝」(松本慎一・西川正身訳 岩波文庫)を読みました。(続く)

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