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みんなみすべくきたすべく

コマドリから牛へ

オックスフォード
(承前)
 確か、丑年なので牛の絵本を紹介しようとしていたのに、かけす、かささぎ、コマドリ、クロウタドリと、鳥年のようになってしまっていますが、牛と鳥をつなぐ絵本あります。
 これも、マザーグースです。「誰が 殺した コマドリを?」マザーグースの中では、長い歌です。意味深長な解釈も可能のようです。

≪だれが 殺した コマドリを? スズメのわたしが矢を放って殺しました。 だれが見ていた コマドリを。蠅の私が 小さな目で 見ていました。だれが・・・(後略)…≫
 あと、鳥や魚や虫が、コマドリを弔います。それで、牛が、最後に 弔いの鐘を鳴らすのです。

これは古くからある歌なので、登場するほとんどが鳥類であったり、途中、人が出てきたり、最後は牛でなく、モズであったり、さらに、その後、続いたり・・・と、いろんなバージョンがあるものの、どれもコマドリの死で始まり、それを丁寧に弔っていく過程が歌われています。
 英国の子どもたちが楽しんできたマザーグースとはいえ、始まりは少々酷です。また、絵にすると、特にそうなります。が、反対に考えると、英国では、身近で愛される存在のコマドリを大切に弔うという気持ちにもつながっているかもしれない。そして、その弔いの鐘を鳴らすのが、力のある牛というのです。

 加えて、この歌は、我々が考えるより英国では、浸透している言い回しの歌詞のようで、報道で 殺された人のことをロビン、犯人をスズメ、目撃者を蠅という言い回しで表現することもあるらしいし、以前「誰がケインズを殺したか――物語で読む現代経済学」という本を夫が読んでいたことがあって、内容は、まったく知りませんが、そのタイトルから、ははーんと思ったことがありました。他にも、多々あるらしいので、英語圏の彼らには、馴染みのある言葉の流れということでしょう。(続く)

☆写真上は、英国 Oxford オックスフォード(牛津)の Oxen (牛たち)
写真下は、英国のクリスマス切手を見ている スイスの牛
       コマドリ牛

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