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みんなみすべくきたすべく

ばきゃたれ うすのろ ははは

カササギ
(承前)
「モーモーまきばのおきゃくさま」(マリー・ホール・エッツ文・絵 やまのうちきよこ訳 偕成社)➡➡のかけすで、思い出したのが、ベアトリクス・ポター「パイがふたつあったおはなし」(石井桃子訳 福音館)のカササギ先生。「モーモーまきばのおきゃくさま」のかけすほどの役回りではありませんが、話の最後を盛り上げ、話全体に落ちをつける役割を担っています。
 
 猫のリビーさんのお呼ばれで、犬のダッチェスさんが、食べてしまったパイに入っていたものがネズミなのか、焼き型なのか?がこのお話の中心ですが、ダッチェスさんが気持ち悪くなったときに、呼んでくるのが、カササギ先生。何故か?それは、食べたものがパイ(Pie)だけに、マグパイ(Magpie)の種類であるカササギ。話自体が、滑稽なので、言葉遊びの域でしょうか。英語圏の子どもなら、この本の他にも、きっとある言葉遊びを楽しむんだろうなと思います。

 とはいえ、以下、以前に書いたことをもう一度。
 ≪「ばきゃたれ、うすのろ!は!は!は!」と繰り返すカササギせんせいの台詞は、時として、今も、警鐘音として我が耳に響きます。この「ばきゃたれ」一つの言葉をとっても、「なに ばきゃ?」「たれ?」から、「ばきゃたれ?」となり、「ばきゃたれ、うすのろ!」、「ばきゃたれ、は!は!」となっていき、微妙に語尾を変化させ、ばきゃ(馬鹿)が確信になっていきます。細かいけど、そこを楽しむのも、ポター作品の楽しみ方の一つであり、石井桃子訳の楽しみ方でもあります。≫➡➡ (続く)

☆写真 ロンドン ケンジントンパークのカササギ。

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