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みんなみすべくきたすべく

はなのすきなうし

花の好きな牛
「はなのすきなうし」(マンロー・リーフ文 ロバート・ローソン絵 光吉夏弥訳 岩波)
 フェルジナンドという子牛は、他の子牛と違って、駆け回ったりつつき合ったりしないで、一人草の上に座って、花の匂いを嗅いでいるのが好きな子牛でした。
 心配したお母さんは、フェルジナンドに聞きますが、フェルジナンドが「ぼくは こうして ひとり、はなの においを かいで いるほうが、すきなんです。」
 それで、上の写真のページ。
≪そこで おかあさんには、ふぇるじなんどが さびしがって いない ことが わかりました――うしとは いうものの、よく ものの わかった おかあさんでしたので、ふぇるじなんどの すきなように しておいて やりました。≫
 この文言に、人間の母親であるカ・リ・リ・ロは何度、はっとさせられてきたことでしょう。子ども自身の気持ちをついつい忘れて自分の思い通りにならないと叱責してしまいがちな日々。それに引き換え、フェルジナンドのお母さんの達観した顔。

 この本で、もう一つ、気になったのが、フェルジナンドが好きだったコルクの木のこと。昔は、インターネットで検索もできず、百科事典で調べないとわからなかったのですが、この「はなのすきなうし」の絵では、ワインなどのコルク栓が木の実のようにぶらさがっているのです。まさか・・・結局、これは、画家ロバート・ローソンのシャレです。コルク栓は、コルク樫の樹皮を乾かして加工したもののようです。(続く)


花の好きな牛新

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