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わらのうし

わらのうしjj
ウクライナの昔話 「わらのうし」には二冊の邦訳絵本がでています。
一冊は、写真左の「わらのうし」(内田莉莎子訳 ワレンチン・ゴルディチューク絵 福音館)
もう1冊は、写真右の「わらの牛」(田中潔訳 エルゲーニイ・ラチョフ絵 ネット武蔵野)です。

 話の発端は、貧しいおじいさんとおばあさんが居て、ある日、おばあさんがおじいさんにわらの牛を作って、身体にタール(まつやに)を塗ってほしいと頼みます。おばあさんは、そのわらの牛を連れて、丘に登り、糸をつむぐものの、居眠り。そこへケガをした熊・狼・狐が次々やってきて、タール(まつやに)を傷口にちょっとつけたい。ところが、ひっついてしまって、結局、どの動物も、おじいさんたちの家に・・・捕まえられた動物たちは、お礼の品を持ってくるからと、逃がしてもらい、おじいさんたちは幸せに・・・という話です。

 福音館の内田莉莎子訳は「タール」となっていて、田中潔訳では「まつやに」となっています。福音館の脚注には、タール:粘りけのあるべとべとした黒い液体。石炭、木炭、動物の骨などからつくられる。さび止めや防腐剤として、むかし、屋根や舟の修理などに使われていた、とあります。

 さて、ラチョフの方には、ウサギも出てくるものの、他の3匹に比べると登場の仕方が、印象に残らない・・・というのも、他の3匹は、わらの牛に出会うシーンが描かれているのに、ウサギが登場するのは、下の写真右の穴倉のときだけだし、お礼の品をもってくる(ウサギは耳かざりに首かざりに組みひも)絵もありません。これはラチョフシリーズ第3巻で、邦訳の際にウサギのシーンが削除されたのか、もともとなかったのか、不明ですが、せっかくのラチョフの絵はもっと見てみたい。
 また、ラチョフ絵には、わらの牛と3匹の動物たちの問答のシーンの絵はあるものの、牛に張り付いたそれぞれの動物たちの様子の絵がないのも、残念。昔話ですから、絵が邪魔をしてしまう時があるのはわかりますが、もう少し、具体的な絵があれば、より楽しくわかりやすいのにと思うのです。

 その点、下の写真左のワレンチン・ゴルディチューク絵では、それぞれが張り付いて困っているのが描かれ、よくわかります。
・・・・とはいえ、やっぱり、ラチョフが、もう少し絵をつけてくれていたら、よかったのになぁ・・・と思います。(続く)

わらのうしj

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