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みんなみすべくきたすべく

ねずみのウーくん

エッツ2
「ねずみのウーくん―――いぬとねことねずみと くつやさんのおはなし」 マリ・ホール・エッツ たなべいすず訳 冨山房)

くつやのおじさんの家には、犬のロディゴとねこのミーオラが住んでいます。が、仲が悪い。そして、ねずみのウーくんも住んでいて、くつやのおじさんに可愛がってもらっていました。
 そんなある日、くつやおじさんのお姉さんのドーラおばさんがオウムのポリーアンドリューを連れてきて、一緒に住むことに。ドーラおばさんは、ネズミが大嫌い。そこで、仲の悪かった犬のロディゴと猫のミーオラが歩み寄り、話し合い、ウーくん参加の作戦で、おばさんを退散させる計画を立てます。それは・・・

 くつやのおじさんがねずみのウーくんを可愛がる気持ちはわかります。このネズミ、人一倍(鼠一倍)気が弱くて、気が優しい。
 ウーくんが、寝ているおばさんの首の後ろに降りる作戦、その計画を聴くと、
   「だめだ、だめだ!そんなことできないよ。ぼくはあのひとにころされちゃう」
≪・・・・「わかっているんだ。やってみるよ。でも、こわいなあ」そして、ぶるぶるがたがたふるえながら、ドーラおばさんの頭のそばのカーテンを、するするとよじのぼり、ベッドのさくをつたっていきました。まんなかまでくると、立ちどまって見おろしました。
「もしも、あのひとのせなかの近くにおりて、あのひとがねがえりをうったら、ぼくはつぶされてしまう。口の中におちれば、ぼくはのみこまれるか、さもなきゃ、かまれてしまう」と、ねずみはいいました。「とびおりる前に、ねらいをつけろよ。首のうしろにおりるんだ。」と、ロディゴがいいました。そこで、アンソニー・ウーさんは、ねらいをつけました。でも、まだとびおりません。「いいかい、ぼくたちはここにいて、いつでもたすけにいくからね」と、ロディゴはいいました。「三つかぞえるんだ。それから、ゆうきを出してとぶんだよ」   「ぼく、かぞえられないんだ」アンソニー・ウーさんはいいました。「それじゃ、ぼくがかぞえよう」ロディゴがいいました。   「いーちっ―――にーいっ―――さーん、それっ!」  アンソニー・ウーさんが思いきってとぶと・・・・・≫

というわけで、作戦成功。
そして、冬になって夜が長くなると、くつやのおじさんは、戸棚にしまっておいた本
『みんないっしょに平和にくらした 一ぴきのねこと一ぴきの犬と一ぴのねずみのお話』を動物たちに読んでやるのでした。

 では、エッツの描くネズミの絵本をもう一冊。(続く)

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