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みんなみすべくきたすべく

斑鳩の中宮寺

中宮寺2
(承前)
 斑鳩三塔を訪れた最後は、法隆寺に隣接する(夢殿に隣接)中宮寺。もともとは、もう少し東にあったようです。
 ここは、誰もが、美術の教科書あるいは、日本史の教科書でみたことのある、木造菩薩半跏像(伝如意輪観音)を安置しています。
 
 世界三大微笑と言われているらしいけど、(他の2つは、モナリザ、スフィンクス、)断トツで、この菩薩半跏像でしょ。なにしろ、仏様ですからね。黒光りしたこの像は、本当に美しい。

・・・と、拙い言葉で、言うよりも、以下、美術史家 井上正の書いた文。長い引用ながら・・・
≪茫とした伏し眼の思惟の相は若々しさと明るさを湛え、双髻(そうけい)を球状に替えて髪への描写を捨て去り、ウエストをしぼった肉身には単純化の美しさが感じられる。手指のそれぞれの丸味と動きも生々しさがない。人体から生なものを抜き去って、そこに残ったのが本像の肉身だと言いたいほどである。衣は厚手で等間隔に衣文を配する感じがあり、ここにも思惟像の静寂な心境を象徴するような、心の整いを示す衣文がある。榻座にかかる衣の2段にたれるさまは、基本的な整いの形のなかに小さな変化を加え、重畳する衣は互いに離れのよい感じで重なっている。飛鳥時代の衣文の型を言い表わす言葉として「品字形の衣文」という表現がよく用いられるが、要はその型を用いつつ、いかに見事な表現を達成しているかにかかっている。ただ形ばかりにこだわる例が眼につくなかで、中宮寺像の場合はおそらくそのもっとも優れた作例であり、衣の表現は全体の造形のなかでも大きなウエイトを占めている。≫
『岩波日本の美術の流れ 7-9世紀の美術 伝来と開花』(岩波)

中宮寺30

 さて、この尼寺である中宮寺の本堂の周りは、ヤマブキで囲まれていますから、さぞや、春の開花の頃は、明るい庭となっていることでしょう。
 中宮寺1

中宮寺j

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