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絵で読む 江戸の病と養生

鍾馗6懐月堂安度
「絵で読む 江戸の病と養生」(酒井シズ 講談社)
(承前) 先に読んだ「病が語る日本史」(酒井シズ 講談社学術文庫)➡➡に比べ、こちらは、江戸に特化し、「絵で読む」のですから、文より絵(写真)が多い1冊です。

  この中の「病を防ぐ」という章には、健康祈願の年中行事、小絵馬に見る願掛け、疫病退散の祭り行事、さまざまな護符などの項目があります。

【【【1月7日は、七草粥。15日は小豆粥。
2月は節分の徐病祈願
3月3日は、ひな祭
4月18日は鎮花祭(はなしずめのまつり)・・・花片が飛散する春には、疫病が四方に疫神が四方に病気を四散して疫病を発生させると信じ、疫神を鎮めるための祭り。(大宝律令)
5月5日は、端午の節句。薬猟(くすりがり)・・・鹿の若角や薬草を摘んだ古代からの風習。日本書紀に初見らしい。
6月は、茅の輪くぐり➡➡
7月は、牛頭天王を、まつる御霊会(ごりょうえ)疫病神を鎮める神…祇園祭の起源でもある。
土用の丑にうなぎは江戸で始まり、京都では下鴨神社の御手洗池の清泉に足をつけて無病息災。
旧暦9月9日は重陽の節句。菊花酒を飲んで邪気払い。
10月は神無月
11月は22日23日は大阪、少彦名神社の神農祭。(医薬の神)
12月は冬至祭。道饗祭(みちあえのまつり)・・・悪霊が都に侵入するのをふせぐために京都の四隅の路上で供物をささげまつった。
大晦日から元旦の京都八坂神社のおけら詣りの火で正月の雑煮を作った。おけらはキク科の植物で、これを炊いて悪疫除けにする。】】】

古くからのしきたり・行事のルーツは、奈良、京都を起源とするものも多く、今も行われてる祭事が多いものの、元の意味を知ってるとは限りません。伝えていかなければならないことは、本当にたくさんある・・・・ただの迷信や、因習と片付けてしまう前に、知らないと、次につながらないと思うけど…(続く)

☆写真は懐月堂安度の「雑画巻」のうち「鍾馗の西瓜割り」。疫病に強い鍾馗が西瓜を切っているのを、小鬼たちが見ているというシーン。鍾馗➡➡や赤(朱)➡➡に意味があったように西瓜にも意味があるのかとちょっと調べてみたのですが、わかりませんでした。西瓜に含まれるカリウムが疲労回復や利尿作用に関係することの意味を持つのでしょうか。
西瓜の原種はアフリカとされ、また、中国から日本に伝わったのは室町時代以降とされ、江戸当時は、珍しかったと言えます。さらに、この絵のように、外側が黒い西瓜は、今でも一部のものであるらしく、さらに珍しかったと言えます。

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