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ネズミ一家のおるすばん

バスコットパークj
 (承前)
「人形の家にすんでいた ネズミ一家のおるすばん」(マイケル・ボンド作 エミリー・サットン絵 早川敦子訳 徳間書店)

 さて、「人形の家」に住んでいたネズミ一家➡➡は、ペックさん夫婦と子ネズミ13匹なのですが、一番上の娘は、なんと!字が読めるのです。そして、それが、事件解決の道につながります。
 ま、それは人形の家の本当の持ち主の伯爵夫妻が留守にしている間に、腹黒い秘書が企んだことを、ネズミたちが解決する展開なのですが、この絵本を見ていると、否が応でも思い出す映像があります。いわば、ここからは絵本に関係があるわけではありません。

 思い出すのは、コロナ自粛で、全部見ることのできたBBCテレビドラマ「ダウントンアビー」です。舞台は、伯爵の邸宅。広大な庭園然り。絵画に囲まれた室内然り。伯爵夫妻がおっとり返ってきた玄関ホール然り。また、太っ腹な伯爵が犬を連れている様子も似てる。それに、伯爵家に住むからか、ネズミ夫妻もシルクハットにお洒落な帽子だし…ともかく、ダウントンアビーにネズミ一家は住んでいたのか?などと考えても、さほど、おかしくないような気がします。
 絵本の絵が描かれたより、このBBCドラマがイギリスで人気を博した時期の方が先ですので、画家のエミリー・サットンが少々意識したとしておかしくないと思います。とはいえ、ダウントン・アビーの視聴者と絵本の対象者は、違いますし、イギリスでは、まだまだこういったお屋敷が残りオープンにしていますから、ドラマも好き、絵本も楽しむといった人には、二倍楽しいことです。

 しかも、もう一つ。コロナ自粛のおかげで見た映画「くまのパディントン」二作にも、この絵本、大いに関係していたのです。はい、絵本もパディントンも作者は、マイケル・ボンドです。マイケル・ボンドは2017年になくなりましたが、その晩年の作品が、この「人形の家に住んでいたネズミ一家」のシリーズだったのです。(続く)

☆写真は、英国 バスコットパーク ファリンドン男爵邸➡➡ 中には、バーンジョーンズのイバラ姫連作の部屋やボッティチェッリ、ロセッティ、ミレイなどなど美術品の所蔵品は見ごたえがあります。ウィリアム・モリスのケルムスコット・マナー➡➡から、そう遠くありません。

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