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マルベリーどおりのふしぎなできごと

マルベリーj
 (承前)
 孫とのマルベリー摘みで思い出したのは、マザーグースの「桑の木の周りをまわろう」➡➡や「ピュラモスとティスベ」➡➡だけではありませんでした。ドクター・スースの絵本「マルベリーどおりのふしぎなできごと」(渡辺茂男訳 日本パブリッシング)もです。
 といっても、地名がマルベリーというだけで、桑の実や桑の木は、一切登場しません。(ただ、ニューヨーク マンハッタンにMulberry Streetは実在します。)

≪がっこうへいくみち、うちへかえるみち、じろじろ じろじろ、ぼくは ようく みてあるいたんだ。でも、ぼくにみえたものは、ぼくの足と、マルベリーどおりを とおってた うまと にぐるまだけ。こんなの なんでも ないよね。はなしになんか なりっこないさ・・・・・ただのうまが ひいていた おんぼろの にぐるまだけだもの。   これじゃあ、はなしにも なにもなりゃしない。そうだ、しまうまが にぐるまを ひいてたことに すればいい。これなら だれにも まけない おもしろい はなしに なるよ。マルベリーどおりの ふしぎな できごと!≫

・・・というわけで、しまうまに乗るのが、ギリシャの勇士。
しまうまじゃ小さすぎからトナカイ。
トナカイが引くのはそり・・・・と話はどんどん膨らんで・・・

他のドクター・スース作品にも共通する、空想を膨らませ、ナンセンスを楽しむ一冊ですが、写真左下、バラを置いたその下に、少々、引っかかる絵が描かれていました。お椀とお箸をもって、何かを食べながら走る辮髪で釣り目の中国人というステレオタイプの絵です。
 この絵本は、1937年のものですが、調べてみたら、このドクター・スースという作者は、出っ歯で釣り目で眼鏡の日本人をよく新聞の漫画に書き、日系人弾圧に一役買ったとありました。

 作者や画家や訳者、他、芸術家たちとその背景、その時代、その生み出すもの、そして、後から見えるもの・・・・・・とはいえ、作品は一人で歩き・・・・・・・・・まだまだ知らないことの多い一粒のマルベリーでした。

      マルベリー6j
☆写真下は、再度、マルベリーを採ってきて、ジャムを作ったお鍋、しかもスプーンでこそげ取ったお鍋を、まだ名残惜しそうに眺める孫二人。

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