FC2ブログ
 

みんなみすべくきたすべく

いいなづけ

アスコナj
 2020年2月25日、ミラノの高校の校長先生は、休校になった生徒たちに、「せっかくの休みだから、散歩したり、良質な本を読んでください。」と、高校のHPからメッセージを発信しました。➡➡
 その中で、名前がでてくるのが、ボッカチオ(デカメロンの作者)と、マンゾーニ、その書では、この危機に打ち勝つための最大のリスクについて教えてくれているとします。
 マンゾーニ➡➡にいたっては、その「「いいなづけ」(平川祐弘訳 河出書房新社)という本の第31章冒頭を紹介しています。そして、それは、この大著全般を読まずとも、ペストの苦しみが伝わってくる文です。ちなみに、以降、第36章の再会まで、ペスト禍の流れは続き、第38章で大団円。

 さて、今回は、図書館で予約してやっと読みました。するうち、完全閉館になったおかげで、延長して読むことができました。
 日頃は書庫で眠っていたようです。かつて読んだときは(1989年版)、全巻1冊の大きな重い本で、余りに高価だったので借りて読んだ覚えがあります。今回、図書館で借りたものは全二巻。あわせて800ページ以上、しかも、上下二段組。挿絵はフランチェスコ・ゴニーンで、1840年刊のトスカーナ語版の版画。そして、最近の文庫版は、全3巻。ともかく、大著です。

 で、今回は、以前よりずっと楽しめました。というのも、ここ何年か続けていったスイスのイタリア語圏に近い場所で、少しは、雰囲気が理解できたからかもしれません。あるいは、当時は、集まりの課題として読まねばという気持ちが大きくて、楽しむというところから、距離があったのかもしれません。あるいは、年を取ってやっと読む力につながってきたのかもしれません。
 ま、いずれにしても、美しい風景描写と、レンツィオとルチーアという村の若者の婚姻に始まる騒動の一部始終、そして、容赦ないペスト騒動の描写など、読みました。(続く)

☆写真は、スイスのイタリア語圏ロカルノ近くの マッジョーレ湖畔アスコナ。

PageTop