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みんなみすべくきたすべく

くつです!

ゴブリンj
 (承前)
「妖精のキャラバン」(ビアトリクス・ポター 文・絵 久野暁子訳 福音館)➡➡には、やまねや他の動物たちが話す、短いお話が、いくつか挿話されています。中には、センダック絵、ミナリック文「おじいちゃんとおばあちゃん」(松岡享子訳 福音館)の中の「こびとのゴブリン」の話を、ちょっと思い出す短いお話も入っています。
 「こびとのゴブリン」のことは、以前にも書きましたが➡➡、ともかく、うちの子どもたちのお気に入りの話でした。とくに、小人のゴブリンの後ろから ピッタ パッタ ピッタ パッタ ピッタ パッタとあとをつけてくるのが、靴だとわかった瞬間、息をひそめて聞いていた子どもたちがほっと息をしたのを覚えています。写真下側に写る「くつです。」(センダック絵)のページ。

 それで、ポターの「妖精のキャラバン」に入っているのは、ごわごわの黄色い毛のテリア、小さい皮のエプロンをつけた鍛冶屋のメトルが、話すヒーリス奥様の木靴の話です。(ヒーリス奥様というのは、ポターのことで、控えめに登場)
 小人のゴブリンの靴は、びっくりして脱げてしまって、持ち主のゴブリンのところに戻る、小さい子向きのお話でしたが、こちら「妖精のキャラバン」は、お話も少し長く、ファンタジックな世界が広がります。

 写真上側の絵(ビアトリクス・ポター絵)は、≪右のくつはすとんと下に落っこちた。地面で一回跳ねあがってから、今来た道をかけもどり、走って、走って、ジョシィ・キャンベルじいさんの傘のところまで戻った。すると、傘はひとつお辞儀して溝から出てきた。お弁当箱もちょこんとおじぎをした。くつはとび跳ねた。それから三人して道を走り始めた。≫のページ。
 それで、三人の行ったのが、大きな森の真ん中あたり。
≪どんどん道をたどって、藪の中をくねくね曲がって行くと、ずっと先の方に明かりが見えたんだ。銀色っぽい光で、月明かりがさしこんでいるみたいだったけれど、月ではなかった。空からさしこんでいるんじゃなくて、地面から湧きあがって上に向かって照らしているんだ。明るい場所は炭焼き場の床みたいに平らで、月光を浴びた湖のようだった。そして、その輝く床の上ではダンスパーティの最中だった。・・・・≫

 そこには、ありとあらゆる靴が集まっていて、一番華やかなガラスの靴と踊るのは騎士のブーツ、猫の長靴とカラバ侯爵夫人の靴は別のスッテプを踏み、赤い靴、切れ込みの入った布製の靴、モリスダンスを踊るつま先の長い鈴付きの靴、留め金のついた靴、かかとの高い靴、長靴に編み上げた靴、一緒にジグを踊るパンプスとサテンのサンダル・・・・(続く)

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