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みんなみすべくきたすべく

子どもを尊重し自然を愛する人

ポターj
(承前)
 さて、もう一冊のポターの評伝は、2001年に翻訳出版されました。「ビアトリクス・ポター ―――描き、語り、田園をいつくしんだ人」(ジュディ・テイラー著 吉田新一訳 福音館)
 この読後は、先の「ビアトリクス・ポターの伝記「ビアトリクス・ポターの生涯」(マーガレット・レイン著 猪熊葉子訳 福音館 1986年)➡➡ ⇒⇒とちがって、スッキリしたものでした。
 著者のジュディ・テイラーとポターは、交流がありました。もちろん、ポターは、著者だけでなく、世界中の人たちと手紙で交流し、晩年、子どもとの接触は、感じられなかったマーガレット・レインの著作とは違って、子どもたちとの写真や文通など、子どもと積極的に交流としていた様子さえうかがえます。

 ジュディ・テイラーも、初めは手紙でした。
 かのマーガレット・レインは、拒絶され、頭にきていました。そして、根に持っていたふしまでうかがえましたから、この差は、なんだろうと考えます。ここで、マーガレット・レインが読者に押し付けたイメージ、ポターは、才能ある女性ではあったけれども、辛辣で無礼な人というイメージは、払拭できました。
 その背景には、後日、書くことになる英国の児童文学作家アリソン・アトリー伝にもあるように、英国でも北生まれの人は頑固だというイメージ、あるいは、英国の階級社会のイメージ、あるいは、女性の社会進出などなど、けっこう、複雑なものもあるような気がします。

 ともあれ、個人的には、子どもを尊重し 自然を愛する人に、悪い人はいないと、思っています。(続く)
 

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