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アプリイ・ダプリイ・セシリ・パセリ

セシリ・パセリj
(承前)
ビアトリクス・ポターのわらべ歌の絵本は二冊あるのですが、日本では、馴染みのない英国のわらべ歌中心なので、どうしても、「ピーター・ラビット」などのおはなしの絵本の陰に隠れてしまいがちです。が、ここにも、ネズミさんたちは描かれています。

 写真左に写る二枚のネズミさんが、アプリイ・ダプリイです。「アプリイ・ダプリイのわらべうた」(中川李枝子訳 福音館)
≪アプリイ・ダプリイ、ちっぽけな ちゃいろの ねずみ、だれかさんの おうちの とだなへ おでかけ。
 だれかさんの とだなは なにもかも すてき、ケーキに チーズ ジャムに ビスケット ―――ねずみのすきな ものばかり!≫

写真右上に写るのも「アプリイ・ダプリイのわらべうた」にある、
≪くつのなかに すんでいた おばあさんを しってるでしょう? ほら こどもが おおぜいで どうしていいやら わからなかった。≫のページです。

そして、写真下は、「セシリ・パセリのわらべうた」(中川李枝子訳 福音館)の最後のページの伝承の歌にちなむ なぞなぞ。
≪ニニイ、ナニイ、ネティコート、はいてる しろい ペティコート、おはなは あかい―――ながく たっているほど せが ひくくなるもの なあに?≫
 
 今回、ネズミ年にちなんで、ポターの作品から、ネズミを探していったわけですが、探すと、本当にたくさんのネズミさん。
そして、50年近く前に初めて目にしたこのシリーズは、相変らず、可愛く、楽しい。
加えて、丁寧に見れば見るほど、ポターの絵の奥深さ。単なる挿絵ではなく、もちろん、ちゃんとそこには、自然を愛するスピリットがありました。若い時には、気づかなかった彼女の視点が、やっとこの年になってしっかり味わえます。
 ポターは、「まちねずみジョニーのおはなし」➡➡ のときも「セシリ・パセリのわらべうた」のときも、視力の衰えを気にしていたようです。が、今、同じように視力の衰えたカ・リ・リ・ロにとって、ピーターラビットのシリーズは、今までより、さらに大切な絵本となりました。(続く)

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