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シモンとクリスマスねこ

シモン
 そういえば、今年はネコの絵本を紹介し続けていたのでした。まだ、まだネコの絵本や読み物があるものの、ここでは、クリスマスとネコの本は、どうでしょう。

 「シモンとクリスマスねこーークリスマスまでの24のおはなし」(レギーネ・シントラ―文 ジータ・ユッカー絵 下田尾治郎訳 福音館)
 シモンの家には、フローラという名前の、尻尾のシマが24ある猫がいました。クリスマスまで24日もある!と嘆くシモンに、お父さんやお母さん、おばあちゃんたちが、シモンに24の話を聞かせるストーリーです。
 どれも、詩的な世界で、心温まる世界が広がっています。話を聞き終えた、シモンは、毎回、気持ちよく眠りにつきます。
 23日目はおばあちゃんが話す「クリスマスねこ」のお話です。

≪ いつもは臆病なシモンの猫のフローラですが、この日は、道の真ん中で大きな声で喋り出しました。そして、今日から、自分の名前を「クリスマスねこ」にすると宣言します。それまでの日々の話の中で、お花を「クリスマスの星」と言ったり、木は「クリスマスツリー」になったり、月は「クリスマスの月」、動物のおもちゃは「クリスマスのおくりもの」となるので、≪わたしも今から『クリスマスねこ』という名前になります。そうじゃないとクリスマスにふさわしくないから」≫と、フローラは言うのです。≪人間はみんな、頭に『クリスマス』ってつく言葉が好きなんです。だから『クリスマスねこ』って名前になりたいんです。そうすればきっと、もみの木やクルミ割り人形なんかよりも、ずっとわたしのことを好きになってくれると思って・・・
 すると、白い雄ネコに「もうやめんかい」と一喝され、フローラというのは、花のことで、きれいな名前だと諭されます。それで、フローラは「じゃあ、わたしはせめて『クリスマス・フローラ』って名前でいさせて。」と、一目散に家に帰ります。・・・≫

 ・・・と言う話をおばあちゃんが終えると、シモンは猫のフローラの毛をなで、「フローラ、しんぱいしなくていいよ。クリスマスっていう名前がつくどんなものより、おまえのことが好きだよ。」そして、おばあちゃんにも、言います。「・・・・おばあちゃん、ぼく、おばあちゃんのことも、いちばん好きだよ。」シモンは、おばあちゃんにキスをしました。おばあちゃんがそばにいてくれて、シモンはとてもうれしかったのです。シモンはその晩、ぐっすりとねむりました。

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