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みんなみすべくきたすべく

メインの海

うみべのあさj
(承前)
 本が本を呼ぶ・・・文学の楽しのみ方の一つだと思います。映画を見て原作を読むのも、その一つだし➡➡、面白かった作家のべつの作品を探すのも、その一つ➡➡。もちろん、書店の溢れかえる本棚の前で、ワクワクするのも、その一つ➡➡。などなど。

 それで、「とんがりモミの木の郷ー他五篇」(セアラ・オーン・ジュエット作 河島弘美訳 岩波文庫)➡➡を読んでいて思いだしたのが、「海べのあさ」(マックロスキー作 石井桃子訳 岩波)の最後のシーン。 「ハマグリのスープが できてるのよ!」というサリーの声まで聞こえました。
 
≪ ある朝、歯がぐらぐらしているサリーは、すでに海岸でハマグリを掘っているお父さんのところに行く途中で、魚をつかんで飛んでいるミサゴに「あたしの歯、1ぽん ぬけかかってるの!」というものの、ミサゴは返事もしないで飛んで行ってしまい、次に水際近くのアビにも「あたしの歯、1ぽん ぬけかかってるの!」また、次には、アザラシにも「あたしの歯、1ぽん ぬけかかってるの!」
ついには、浜辺にいたお父さんに「パパ、あたしの歯、1ぽん ぬけかかってるの!」
 それで、お父さんと話しながらハマグリを探しているうちに「あれ?」・・・≫

 歯が抜けるような時期の子どもと一緒に楽しんでほしい1冊です。黒に近いダークブルー一色で描かれた絵本は、海の青さ メインの森の深い緑が、伝わってきます。そして、サリーとジェインの動きの可愛らしいこと、子どもを、よく知る目がこの作品を描いたと言えます。

 加えて、このサリーとジェインが大きくなって、絵本「すばらしいとき」(マックロスキー文・絵 わたなべしげお訳 福音館)➡➡に再登場し、またメインの海辺が見られたとき、そして、その「すばらしいとき」に描かれた大事なことに出会ったとき、ますます、マックロスキーの絵本の虜になるでしょう。
 
 そして、次には、やはりメインの海で書かれたレイチェル・カーソン「センス・オブ・ワンダー」「沈黙の春」という読書につながっていく。

*「センス・オブ・ワンダー」(レイチェル・カーソン 上遠恵子訳 佑学社 新潮社)
*「沈黙の春」(レイチェル・カーソン 青樹 簗一訳 新潮文庫)

       うみべのあさjj
☆写真上は、アメリカ合衆国メイン州(撮影:&CO,T1)
 

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