FC2ブログ
 

みんなみすべくきたすべく

煙突掃除人

ダリア2
 (承前)
 続いて、「エリア随筆抄」(チャールズ・ラム 山内義雄訳 みすず書房)の中の「煙突掃除人の讃」の話に至って、そうそう、「黒い兄弟ージョルジョの長い旅」(リザ・テツナー作 酒寄進一訳 福武書店)はミラノで働かされた貧しいスイスの男の子たちの話だったことに、つながりました。➡➡

 今度は、ロンドンの煙突掃除人のことです。
 チャールズ・ラムは、煙突掃除人の少年と行き会うのが好きであるとしています。彼らが夜明けとともに、「煤払いしましょう、煤払いしましょう(スウィープ スウィープ)」と、可愛らしく声を響かせるのが、朝の雲雀に似ていると表現します。そして、≪こうした煤けた展ーーー哀れな汚れーーー無邪気な黒さ―――を私は心から愛おしく思うのだ。≫と、続けます。
 
 うーん、これは、「黒い兄弟」を読んだものには、疑問符のつく思考回路です。とはいえ、1820年代ロンドンということを考えると、こんなものなのかと思います。

 また、「チャールズ・ラム伝」(福原麟太郎 講談社文芸文庫)を書いた福原麟太郎は、この随筆を≪非常に自然に話が あれからこれへと流れていき、その間に煙突掃除の子供たちを何だか世にも貴き存在のように感じさせるおもむきがある点でははなはだ出色のものである。≫としています。

 ともあれ、この文章に引用されているホガース「フィンチリイの行進」の絵については、思い出せなかったので、よーく見てみました。地下鉄フィンチリイイーストの近くまで行ったことのある身としては、気になるじゃありませんか。(続く)

☆写真は、スイス モルジュのダリア

PageTop