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みんなみすべくきたすべく

豚のロースト

ダリア1
 (承前)
 結局、以前、「エリア随筆抄」(チャールズ・ラム 山内義雄訳 みすず書房)が読めなかったのは、巻頭のエッセイのせいだと気付きました。今回は、ドージーの楽しんだという「豚のロースト談義」から読んでみると、すんなり読めました。

巻頭の文は、「南海商会」というもので、連載のトップということで、かなり気合も入っていて、当時のロンドンの細かい様子が書かれています。読解力のない者には、ついて行けない部分も多く、今回もこの章だけは楽しめたとは思えません。
 が、豚のロースト談義の話は可笑しい。
 豚のローストは、豚飼いの火遊びという偶然から生まれたという逸話を持ち出すところも面白いのですが、それに対するチャールズ・ラムの意見も可笑しい。
 
 ≪…以上、延べた話に深い信用はおかないにしても、かりに家を焼くというような(特に今日のような時代に)危険きわまる試みに値する口実が、料理上の目的のために設けうるものとすれば、その口実なり言い訳なりは、豚のローストの場合に見いだし得ることに、なん人も異論ないであろう。全食物の美味なるものの数多い中にも、私は、豚のローストを、最も美味なるものーーー珍味の王ーーーと主張したいのである。≫

・・・・うーん、最も美味なるもの???そうだ、チャールズ・ラムは、イギリス人だった。(続く)

☆写真は、スイス モルジュのダリア 

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